フォーエバーヤング(牡、矢作)がゴール寸前で差し切り、海外初戦を勝利で飾った。

発馬はひと息で道中は中団外め。直線入り口では前と離されていたが、長い直線の半ばでエンジンがかかるとグングンと加速。先に抜け出した米国のブックンダンノをゴール前できっちり捉えた。これでデビューからの連勝は4に伸びた。接戦の勝利に坂井騎手は「(ゴールの瞬間は)負けたと思いました。全力を出してくれました。(位置取りは悪くなったが)アメリカの馬が速いのは分かってましたし、自信を持って乗りました」と話した。

矢作師は「タフで厳しい競馬でした」と接戦を振り返り、UAEダービー(G2、ダート1900メートル、3月30日=メイダン)からケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、5月4日=チャーチルダウンズ)への転戦に意欲を見せた。海外初戦快勝で、3歳ダート世界一への道を大きく前進した。

このレースの日本馬の勝利は、第1回の20年フルフラット、21年ピンクカメハメハに続いて3勝目。矢作師は一昨年のレッドシーターフH(ステイフーリッシュ)、昨年の1351ターフスプリント(バスラットレオン)、サウジC(パンサラッサ)に続き、サウジC開催4勝目となった。