フランスのシャンティイ競馬場で1日、日本と縁の深いキズナ産駒が鮮烈デビューを果たした。

4Rの未出走(新馬)戦(牝馬限定、オールウエザー1900メートル)にキズナ産駒ズナ(C・ラフォンパリアス)が出走。マキシム・ギュイヨン騎手を背に好位から抜け出し、1番人気に応えて快勝している(勝ちタイムは2分1秒33)。

G1マルセルブサック賞2着の実績を持つ母マテマティカが日本へ送られ、キズナと交配し、フランスで生まれたズナ。フランス競馬を代表するオーナーのヴェルテメール兄弟はこれまでにも多くの繁殖牝馬を日本へ送り、日本の種牡馬の血を求めてきた。現役では昨秋に芝3100メートルのG1ロワイヤルオーク賞を勝ったダイワメジャー産駒ダブルメジャーを所有している。

ズナは血統的に日本との縁が深い。3代母ネバーグリーンの4歳下の半妹は、凱旋門賞馬ソレミア。12年の凱旋門賞で直線抜け出したオルフェーヴルをゴール前で差し切り、日本馬悲願の凱旋門賞制覇を阻止した牝馬で、同馬はジェンティルドンナが制した同年ジャパンCがラストランとなった(13着)。ズナは6月16日に行われる仏オークス(ディアヌ賞)に登録を行っており、今後の活躍が期待される。