クイーンエリザベス2世C(G1、芝2000メートル、28日=シャティン)で史上初の3連覇を狙う香港のロマンチックウォリアー(セン6、C・シャム)はレース後、安田記念(G1、芝1600メートル、6月2日=東京)への遠征が実現した場合には主戦のジェームズ・マクドナルド騎手(32)が騎乗するプランであることが明らかになった。

22日、香港の地元紙「サウスチャイナモーニングポスト」電子版が伝えている。マクドナルド騎手は「日本に行くつもりか」との問いに対し、「はい。日本に行くのは2回目になります。でも、まずはクイーンエリザベス2世Cを勝ちたいですね」と話している。

オーストラリアを拠点にする同騎手は14年の11月に東京競馬場で行われた「ワールドスーパージョッキーズシリーズ」(現在のワールドオールスタージョッキーズ)にオセアニア代表として参加した経験があり、エキストラ騎乗を含め、5鞍に騎乗している(未勝利)。17歳で母国ニュージーランドのリーディングジョッキーに輝いた天才騎手で、当時は22歳だった。

過去には賭博行為に関与したとして、16年11月から18年5月にかけて18カ月の資格停止処分を受けたこともあるが、「ジェイ・マック」の愛称で知られ、22年にはロンジン・ワールドベストジョッキーに輝いた名手。ロマンチックウォリアーを3連覇に導き、安田記念で約10年ぶりの日本での騎乗を果たすことになるのか注目だ。