28日(日曜)に行われる香港チャンピオンズデーには3つのG1競走に33頭が出走する予定になっています。

その内訳は香港馬が22頭(G1チェアマンズスプリントプライズに参戦するリトルブローズはこれがオーストラリアから移籍初戦)、日本馬が8頭、英国から3頭。香港馬は4頭の香港ダービー馬(20年のゴールデンシックスティ、22年のロマンチックウォリアー、23年のヴォイッジバブル、24年のマッシヴソヴリン)を出走させます。

王者ゴールデンシックスティ(せん8、父メダリアドーロ)は4連覇と引退の花道をかけてG1チャンピオンズマイル(芝1600メートル)に出走。6月の安田記念参戦を視野に入れる中距離王ロマンチックウォリアー(せん6、父アクラメーション)も3連覇を目指してG1クイーンエリザベス2世C(芝2000メートル)に本命馬として出走します。

これら厚い既存勢力に果敢に挑むのがハイレベルの一戦となった今年の香港ダービー(芝2000メートル)で1、2着したマッシヴソヴリン(せん4、父ノーネイネヴァー)とギャラクシーパッチ(せん4、父ワンジナ)です。

クイーンエリザベス2世Cでロマンチックウォリアーに立ち向かうマッシヴソヴリンはアイルランドから香港へ移籍して2戦目でダービー制覇。しんがりからめったに見ない末脚を爆発させてファンをあっと言わせました。

ゴールデンシックスティやヴォイッジバブルが待ち受けるチャンピオンズマイルに挑むギャラクシーパッチはダービーで首差2着でしたが、この競馬ぶりもファンの語り草になるほどのすさまじさ。どれくらいすごかったかは香港ジョッキークラブ(HKJC)のホームページにある香港ダービーのレース映像をご覧いただければ分かるはずです。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)