すべてはこの日のために-。了徳寺健二オーナー、広瀬祥吾副社長と親交を深め、何度もその熱い思いに触れてきた桑原幹久記者。日本時間の日曜朝(午前6時41分発走予定)に行われるダートの世界最高峰、BCクラシック(G1、ダート2000メートル、デルマー)。今年こそ、ウシュバテソーロ(牡7、高木)が勝つ。

 

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◎ウシュバテソーロ

○シエラレオーネ

▲ネクスト

☆フォーエバーヤング

△フィアースネス

△デルマソトガケ

△セニョールバスカドール

△ミクスト

 

世界最高峰の舞台とは-。土曜朝は通勤電車内でスマホとにらめっこ。残念ながら日本馬は結果を出せませんでしたが、チャレンジなしでは何も得られません。挑んだ馬が次走以降どんな走りを見せるのか、注目です。

ダート競馬の本場米国で◎ウシュバテソーロがリベンジを果たす。昨年ダート開催のドバイワールドCを日本馬として初制覇。胸を張って挑んだBCクラシックでは5着に敗れたが、今年もサウジC、ドバイワールドCでともに2着。7歳の今もダート路線で世界トップレベルの力を備えていることに、疑いはない。

推せるポイントは2点。1つは「出来の違い」だ。放牧先を取材すると、昨年は猛暑の影響から気持ちの乗りが悪く、調整で難しさを感じたそう。一転、今年は苦手な夏場をうまく乗り越え、放牧中からぐいぐいと前向きさがあったよう。美浦帰厩後もウッドで今までになく動いた。休み明け初戦の日本テレビ盃を現地取材した際も、毛づやはピカピカ。筋肉がむきっと張り、前進気勢も比較的多くみられた。レースは展開のあやで2着も、直線の末脚は群を抜いていた。米国での調整も至極順調。衰えるどころか、昨年以上の出来で臨める。

2つ目は「経験」だ。中東初遠征で結果を出したように、内に秘める闘争心が厳しい環境に置かれる海外競馬にマッチする。ただ、昨年の米国遠征では、多くの馬が一度に調教を行う状況やコースの作り、ゲート試験中に隣の扉が誤作動で開きトラウマを抱えてしまったことなど、さまざまな要素が重なり本来の精神状態で臨めなかった。陣営もリードポニーの導入や追い切りでの工夫など綿密に策を練った。0と1の差は大きい。

陣営によれば、2年連続の参戦を決めた理由の1つに、主戦・川田騎手の強い要望もあるという。昨年は米国競馬の速い流れに乗って、直線で伸びを欠いた。今年も同様の展開が想定されるが、昨年の反省を生かし“追いかけすぎず、追わなすぎず”の絶妙な仕掛けを、鞍上は入念にシミュレーションしているだろう。大歓声の直線、外から飛んでくる“泥だらけのヒーロー”が世界を再び驚かせる。

【桑原幹久】