感謝の節目星だ。1番人気ガビーズシスター(牝3)が2勝クラスから3連勝で重賞初制覇を決めた。勝ち時計は1分10秒1。
4月に落馬負傷し10月に復帰した鞍上の吉田隼人騎手(40)は1年9カ月ぶり、3月開業の森一誠調教師(47)はJRA重賞初出走で初勝利。今後は優先出走権を得たリヤドダートスプリント(G2、ダート1200メートル、2月22日=キングアブドゥルアジーズ)を視野に入れる。
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魂の雄たけびだ。ゴール直後、ガビーズシスターの上で吉田隼騎手が勢いよく左拳を振った。「自然と出ちゃいましたね。ダサかったですけど(笑い)」。あふれ出るのも無理はない。4月の福島牝馬Sで多重の落馬。一時は意識障害で記憶が途切れたこともあった。約5カ月半の療養で10月に復帰。「まさかこんなチャンスをもらえるとは思ってもいなかったので、期待に応えられてよかったです」。不屈の闘志ではい上がった。
感謝は尽きない。同馬とは初コンビ。レース映像を研究し「優等生。自分がゲートを出すだけ」と発馬に集中した。好発から前半3ハロン32秒5のハイペースを中団追走。ゴール前で馬群密集の競り合いを、首差制した。「いきなり重賞で勝ってしまうからすごいですよね。僕は馬に連れて行ってもらっただけです」とたたえた。次は中東参戦も視界に入る。「この後が楽しみ。僕も1歩1歩頑張って、一生懸命乗りたいと思います」。一鞍入魂。人馬ともに、ここから飛躍だ。【桑原幹久】
◆ガビーズシスター▽父アポロキングダム▽母 アンジュデトワール(スペシャルウィーク)▽牝3▽馬主 長島和彦▽調教師 森一誠(美浦)▽生産者 へいはた牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 8戦5勝▽総獲得賞金 8885万5000円▽馬名の由来 テスコガビーより+お姉さん。テスコガビーのファミリーなので
■森一師、中野元師に感謝
森一師は、ガビーズシスターを転厩前に管理し2月末で定年引退した中野栄治元師に感謝した。開業初年度でJRA重賞初出走初勝利を達成。レース後は現地を訪れていた中野元師と握手で喜びを分かち合った。「中野先生がすごく大事に育てていただいて、非常にいい状態で引き継がせていただきました。先生の前で勝つことができて、すごくうれしく思います」とかみしめた。

