ジャパンC(G1、芝2400メートル、30日=東京)の共同会見が26日、東西トレセンで行われた。この日にようやく出走を表明した3歳ダービー馬クロワデュノール(牡3)について、斉藤崇史調教師(43)が現状と意気込みを語った。
一問一答は以下の通り。
-前走(凱旋門賞14着)を振り返って
いい状態で使えたかなと思っていますし、レース前の段階で特に何も不安なところはなかったのかなと思うんですけど、終わってみれば、もうちょっと凱旋門賞に対する覚悟みたいなものが足りなかったのかなと思います。応援してもらって、ああいう結果になってしまって、申し訳ない感じでした。
-馬場適性については
前哨戦(プランスドランジュ賞1着)の方が馬場は悪かったなという印象はあるんですけど、あの馬場でしっかり走れたというのも1ついい経験にはなったと思います。負かした相手(ダリズ)が凱旋門賞を勝っただけに、クロワデュノールもチャンスがあれば勝てたんじゃないかという気がするので、そのへんも悔しい思いをしたなと。
-中7週になるが、帰国後の状態は
競馬であんまり走れなかったというか、走らなかったという感じだったので、幸いそんなにダメージっぽいダメージもなかったので、帰国する前の段階で「ジャパンCも1つの候補でいいんじゃないですか」という話はさせてもらっていたんですけど、日本に着いてからも特にトラブルなくこられたので、それだったらジャパンCを目標にして進めてみようかということで、入厩する段取りになりました。
-1週前追い切り(Cウッド6ハロン83秒4-11秒1)について
1週前に至る前の段階で、2週前追い切りの時に「まだあまり動けないな」という感じはあったので、その週末に高倉騎手に乗ってもらって動かして、だいぶ馬はしっかりバランスをとれるようになってきたなという印象を持って1週前追い切りに臨みました。1週前なので、そこそこ負荷を掛けつつ、ちゃんとした動きが欲しかったところなんですけど、3、4コーナーでペースが上がった時に少し馬が伸びてしまうような感じになって、そこから前にも追いつけずダラダラッとした感じの追い切りになってしまいました。正直、動きとしては少し物足りないというか、何でこんなふうになるのかなという感じは受けました。ただ、心拍とかいろいろ(データを)取ってますけど、そのへんが特に悪いわけではないですし、馬の雰囲気であったり体調面が悪いという感じは受けなかったので「動きだけもうちょっとちゃんと整ってきたらいいのにな」という感じで1週前は終わりました。
-最終追い切りにC・デムーロ騎手を乗せた意図は
僕にしても北村(友)騎手にしても、所属の団野大成(騎手)にしても、どうしてもダービーの良かった時のイメージや雰囲気を追いかけてしまうところがあったので、初めてまたがるクリスチャンに先入観抜きで、この馬がどういう状況にあるのかというところを1頭の馬として評価してもらえるかなと思ってお願いしました。
-追い切り(同6ハロン82秒4-11秒1)の内容は
先週にペースが上がったところからダラダラッとしたので、今週それで、もし、ゆっくり入って直線だけという追い切りになったら、そういうところも分からないかなというのがあったので、多少全体時計が速くなるのは分かっていましたけど、3コーナーからちゃんとペースを上げた中でどういう動きをしてくるのか、それと外を回すと(負荷が)きつくなってしまうので、馬にもう1個スイッチが欲しかったということで(3頭併せの)間に入れる形をとりました。
-その評価と出走に至った判断は
まず見た感じの動きとしては十分に合格点かなと思いました。先週にちょっとダラッと伸びていた部分も、しっかりバランスをとった中で、前進気勢を持って自分から間へ入っていきましたし、そこの反応もすごく速かったと思います。動きに関しては、見た感じには良くなったな、走れるようになったなという印象を受けました。その上でクリスチャンも「何の問題もない。フィットネスもいいし、息遣いもいいし、まだまだ手応えも余裕があるし、いい状態だと思うよ」という話も頂けたので、ジャパンCへ出走するという方向で、ノーザンファームしがらきの松本場長と、北村騎手と話して決めました。
-体の成長はあるか
今計った段階で514キロ(ダービー出走時504キロ)あるので、10キロぐらい増えてるんじゃないかなと思ってはいるんですけど、その中で太め感もないですし、ひと回り成長してくれたなという感じです。
-相手関係は
ダービーでは勝たせてもらったんですけど、皐月賞ではミュージアムマイルに負けていますし、そのミュージアムマイルに天皇賞でマスカレードボールが勝っています。力が抜けている存在というよりはライバルも多いんじゃないかなと思っています。年上のダービー馬たちも2頭いますし、カランダガンを含めていいメンバーがそろったんじゃないかと思うので、ここでいい走りをできれば、このクラスの日本の中でトップだと証明できるんじゃないかと思うので、そこに向けてやっていきたいなと。あと数日ですけど、今日の追い切りはすごく良かったので、この状態をキープというか、もう1ついい状態に持っていった中で競馬を迎えられるようにやっていけたらいいなと思っています。
-抱負やファンへのメッセージを
凱旋門賞では本当に多くの日本の方に応援してもらった中で競馬を使わせてもらったんですけど、全然いい結果を出せなくて本当にすみませんでした。ここからもう1度やり直してまたチャレンジできる日が来るかもしれないですし、来ないかもしれないですけど、とにかく1戦1戦頑張っていくだけだと思っているので、また再スタートしていきたいと思っているので、ぜひまた応援してもらって、来年に向けて、この馬が強いというところを見てもらえたらなと思います。

