- Ja Ganhou, Ja ganhou(勝ったも同然、勝ったも同然!)とブラジル人馴染みの応援コールです。でもそれでチームは調子に乗って負けちゃうこともしばしば
ポルトガル語はロマンチックな言語
みなさん、Boa Tarde
ポルトガル語って、ラテン語が原語で生まれたことを知っていますか? あとは、フランス語、イタリア語、スペイン語、英語もそうですね。
ラテン語は、元々古代ローマ共和国の公用語として広く普及し、そしてキリスト教会を通して、カトリック教会の公用語としてヨーロッパ各地に広まった古代言語であると伝えられています。
日本語にも関係しています
さて、ポルトガル語はラテン語が原語の中でも最も美しいと言われています。何故でしょうか。それなのにポルトガル語を使う国ってかなり少なくて…ブラジル、マカオ、アンゴラ、ポルトガル…と、みなさんがよくご存じの国だと、このぐらいですかね。
それでも、ポルトガル語は、ロマンチックな言語ビッグ5に入ると言われています(ポルトガル語、スペイン語、イタリア語、スペイン語、ルーマニア語)。今では、日本の方々にも普及しているBossanova(ボサノヴァ)も…ブラジル発ですしね。
- どこにでも生える、Maria Sem Vergonha(恥知らずのマリア)です。日本名はインパチェンス
そしてポルトガル語は、実は日本語にも影響を与えているそうですよ。それもみなさんのかなり身近なもの! 例えば、
パンは、Pão「パオォ~」
ボタン(釦)は、Botão「ボタオォ~」
ビスケットは、Biscoito「ビスコイト」
かっぱ(合羽)はCapa「カーパ」
天ぷらはTempero「テンペーロ」(意味=味付け)
ね、結構、身近ですよね。でもね、ポルトガル語って、もっともっと可愛いんです。例えば…かなり前にこのコラムでブラジルの下着や水着の魅力について書かせてもらいました(http://goo.gl/Woz0EL)。
- 出ました!ブラジルのサッカーチーム限定のTバック。ポルトガル語ではフロス。なんか痛そうな気もするけど…
トップブラのポルトガル語名がTomara-que-caia(トマーラ・ケ・カイア)。つまり「落ちればいいのに」でして、Tバックもポルトガル語では、Fio dental(フィオ・デンタル)。デンタルフロスの意味でした。笑い。
今回は、もう少し、可愛い名前を紹介したいと思います。例えば、花のインパチェンス(アフリカホウセンカ)。結構、どこにでも生えるから、ポルトガル語では、Maria-Sem Vergonha(マリア・セン・ベルゴーニャ)“恥知らずのマリア”で知られています。
また、三色すみれは、Amor Perfeito(アモール・ペルフェイト)“完璧の愛”で知られています。
- ハチドリですけど、ポルトガル語では「花にキスを」。確かに、チューしてるみたいですね
ハチドリって、みなさん聞いたことありますよね? ポルトガル語ではBeija-Flor(ベイジャ・フロール)“お花にキスを”です。また、昆虫のカマキリですが、Louva-a-Deus(ロウヴァ・ア・デウス)。意味は“神への祈り”。
こんな感じで、ノリがいいブラジル人と、それに全然負けてない言語、ポルトガル語。そんな言葉だと、応援や励ましの仕方もかなり盛り上がるでしょうね。
- カマキリっていうと、ちょっと怖いけど「神に祈りを」となると、なぜか神秘的に見える
あと少しで、オリンピック。日本のみなさん! 応援もポルトガル語でお願いしますね!
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Força(フォルサー!)=頑張れ~(直訳は「力(チカラ)」ですけどね)
Para frente(パラ・フレンテ!)=前へ~!
Avante(アヴァンテ!)=突撃~! それ行け~!
そして、ブラジルで、よく使われる応援の声:Já Ganhou(ジャ~ガッニョウ~!)。意味は“勝ったも同然だ!”。こんな時はまずチームが調子に乗りすぎて負けちゃいますけどね(爆笑)。(ブラジル・サンパウロからアレックス。写真の一部はHPから掲載しています)
※京都に夏を告げる「祇園祭」では「蟷螂の斧」の故事を元とした「蟷螂山」という山鉾があり、からくり仕掛けで動くカマキリがのっている(ウィキペディアから)