関東が1日に梅雨明け。その翌日に丹沢方面へ行ってみた。軽く走るつもりだったが、地図で見ただけの道はとんでもない林道だった。


萩山林道のピーク付近
萩山林道のピーク付近

 秦野戸川公園の先から始まる「萩山林道」なのだが、実際に走って初めてそこが「萩山林道」だと知った。地図では表丹沢林道と合流する付近に駐車場があり、車で行けるのであればそんなにひどい道ではないだろうと予想していた。


 ところが林道に入った途端、ガタガタのコンクリート舗装が続き、中央は苔むし、車1台も通るのが難しいような山道となった。梅雨は明けたがずっと雨が降っていたので路面も濡れたところが多い。さらにまだ出だしだというのに、こう配がけた違いにきつい。とんでもない所へ入り込んだようだ。


 道が滑りやすく、2〜3度空回りした後、きつい上りでぐいっと踏み込んだらクリートが外れ、あわや転倒の危機となったが、こんなところでコケるわけにはと、ここは必死で持ちこたえた。足はもちろん付いたが、不可抗力の正当防衛なのでノーカウント(^_^;


 序盤はきついところがあれば、足休めの緩斜面も出てくる展開だったが、中盤からは長い直線の急坂が次々と現れた。顔を上げれば、心が折れるような坂。ほぼダンシングなのだが、トルクを上げすぎると空回りするので、やや抑えめにおそるおそる踏み込んでいく。時速は5〜6キロ。ランの若者4人ほどに抜かれた。小型車が1台上ってきたので、仕方なく足を付いて道を譲る。この足付きもノーカウントでいいかな(^_^;


 しかし、終盤、ついに力尽きた。あのカーブまで、次のカーブまでと頑張ってきたが、曲がっても曲がっても楽にならない。漕ぎ出せそうなところで無念の足付き。明神峠、厳道峠以来だ。


 ところが、乗り直して走り出すと、20メートル先で林道は左右に分かれており、ともにゲートが閉まっていて通行禁止と拍子抜け。カーブで先が見えなかったのだが、どうもここが表丹沢林道と合流する萩山林道の終点の牛首らしい。もうちょっと頑張れば良かったんだ。あ〜、悔しすぎる(T_T) 地図を確認しながら上ったのだが、もっと先まで上るつもりだったので無理せず足を付いたのだ。左手の表丹沢林道の通行止めは知っていたのだが、右手のヤビツ峠へ向かう方も閉まっているとは…。


荻山林道のピーク手前
荻山林道のピーク手前
ヤビツ峠へ向かう表丹沢林道はゲートが閉まっていた
ヤビツ峠へ向かう表丹沢林道はゲートが閉まっていた
左手の表丹沢林道もゲートは閉まっていた
左手の表丹沢林道もゲートは閉まっていた
この道標でここが「牛首」であり、道は「萩山林道」だったこと知った
この道標でここが「牛首」であり、道は「萩山林道」だったこと知った
こんな道標があるところはロードバイクで行くところではないかな
こんな道標があるところはロードバイクで行くところではないかな

 ちなみにここにあった道標でここが「萩山林道」であることと、地名が「牛首」であることを知った。


 GPSデータによると、上り始める戸川駐在所交差点から牛首は4・3キロで平均こう配9・1%。秦野戸川公園の先からの萩山林道は2・キロで平均こう配10・9%。最大こう配は18・9%。走る前には知りたくない数字だ。


 下っていると上ってくる2人の自転車乗りとすれ違ったが、2人ともマウンテンバイク。どうもロードバイクで行くような所じゃなかったらしい。【メディア戦略本部デジタル編集部 石井政己】