初めまして!来年還暦になる旅行家の藤原かんいちです。
いきなりですが『E-Bike』って知ってますか?
Electric Assisted Bicycleなので日本語だと電動アシスト付き自転車。でもお母さんが子供を乗せて走っているママチャリではなく、ロードバイクやMTB等のスポーツ車に電動アシストが付いた自転車をヨーロッパではE-Bikeと呼んでいる。発祥はドイツ、ちなみに日本では2018年がE-Bike元年となっている。
いま僕はこのE-Bikeによる旅を計画している。
■ママチャリではない
その前に僕自身のことを少し話そう。旅好きは子供の頃からで、小学生の時は自転車で隣町へよく出かけていた。本格的な旅はドロップハンドル車に乗り始めた中学から。中学2年の富士五湖&伊豆半島一周が最初の冒険だった。高校になるとひとり旅、週末は毎週のように自転車で峠越え。春休みには6日かけて神奈川から岩手まで旅をしたこともあった。
20歳になるとオートバイ。23歳の時に中学から夢だった日本一周を実現した。日本の後は地平線に憧れオーストラリア。さらに世界一周へ… 気が付くとオートバイの旅が人生の中心になっていた。
仕事でお金が貯まると海外をオートバイで旅することの繰り返し。1987~99年に4回の旅で世界5大陸に足跡を残した。それもすべて小さな50ccバイクで行った。2000年にはデザインの仕事を辞めてプロの旅行家へ。2004~08年には日本人として初めて電動バイクによる世界一周を果たした。
40年間いろいろな旅をしてきたが、本格的な人力の旅は初めて。今回は10代の自転車旅のようにE-Bikeで隣町から始めて、徐々に行動範囲を広げて日本一周。さらに世界の旅を目指したいと思っている。
■神奈川県内からスタート
なぜ、E-Bikeなのか?
電動アシストがあるとはいえ、こがなくては進まないE-Bike。体力勝負の旅をなぜ、来年還暦になるこの歳に始めるのか? 加えて54歳の時に心筋梗塞になりステント手術、いまも薬を飲み続けている。言ってしまえば中性脂肪は高め、腹筋もプヨプヨ、髪の毛もかなりヤバイ。自転車旅行をしていた10代とは全く違うことは誰よりもわかっている。だからこそやってみたいのだ。今の自分が持っている可能性を感じてみたい。未知なる旅へ挑戦するのだ。
いまはコロナ禍もあるので、近い神奈川県内から始めようと思っている。いろんなテーマを持つ小旅行を楽しみながらステップアップ。走行距離を伸ばし体力もアップ。さらに体験を通してE-Bike旅に関する知識や経験も蓄えて行きたいと思っている。それから途中から妻をこの旅に巻き込む可能性も大です(笑)。
状況を見ながら県外へ行動範囲を拡大、そしてひとつの目標である日本一周へ。日本一周の旅は一方的に発信するものではなく、いろんな人たちと感動と夢が共有できる新しいスタイルの旅にしたいと思っている。その内容に関しては追々明らかにしていく予定。
また旅の発信だけではなく、スポンサーの獲得や協賛交渉の進展の様子、協力者との出会いややりとりなど、旅行家の裏側もリアルに伝えていけたらと思っている。また同年代の人たちがこの旅を通じて何を感じたのかもぜひ知りたい。
その先には、オーストラリア一周。
26歳のときに見たエアーズロックをE-Bikeで訪ねることが最終目標。コロナ禍の影響があるので、いつになるかわからないが、必ずや実現できると信じている。その様子をこのコラムで伝えることがきたら、それは世界が良い方向に向かっている証。
その日を目指して、僕の旅はいまここから始まる。