二刀流として開幕直後から大活躍のロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムの大谷翔平選手。センセーショナルなデビューでロサンゼルス(LA)の人々をすっかり魅了。球場には大谷選手を応援しようと大勢の人が駆けつけていますが、“食”でもこの1カ月は多くのファンを魅了しました。

「チェンジ・アップ・キッチン」では、月替わりで人気選手にちなんだ料理が楽しめます
「チェンジ・アップ・キッチン」では、月替わりで人気選手にちなんだ料理が楽しめます

 エンゼル・スタジアムには、選手にちなんだ特別メニューを提供する「チェンジ・アップ・キッチン」というフードブースがあります。エンゼルスの人気選手にインスパイアされたメニューを期間限定で提供しているのですが、今季のトップバッターに選ばれたのが大谷選手。3月25日から5月3日まで限定で、「アジア料理」をテーマにした食べ物が販売されました。大谷選手の特別メニューは、ポークカツカレー、テリヤキチキン、巻き寿司、そしてデザートに抹茶チーズケーキというラインナップ。アジア料理というよりも大谷選手の故郷“日本”を意識したメニューです。

 球場にはホットドッグやフライドポテト、ナチョスなどジャンクフードが多い中で、白米に野菜も添えられたしっかりとした食事メニューは貴重な存在。LAでは和食はヘルシーな食べ物として人気なだけに、「Shouhei Food」は開幕直後からエンゼルスファンにも大好評で、地元テレビでも紹介されたほど。番組で試食したレポーターが、「おいしい」を連発しており、大谷選手を応援しながらShouhei Foodを食べるのがエンゼルスファンの球場での楽しみになっていました。

カツカレーはたっぷりのポークカツにカレーソースがかかったボリューム満点の一品
カツカレーはたっぷりのポークカツにカレーソースがかかったボリューム満点の一品

 カツカレーは日本でおなじみのものとは少々違い、ポークカツにカレーソースがかかっている感じ。スチームしたブロッコリーがついてくるのは、ヘルシー志向のLAっ子を意識しているのでしょう。本物のカツカレーとは別物ですが、カツはクリスピーでサクサクしていて、味は普通においしいです。テリヤキチキンは見た目も味も普通にアメリカ人好みの定番メニューといった感じで、お値段は共に13ドル。他にもLA発祥のカリフォルニア・ロールとサーモンを使ったオリジナルのエンゼル・ロールもあり、Sushi好きな人には好評だったようです。

デザートの抹茶チーズケーキは、濃厚でクリーミーなチーズが特徴。エンゼルスのAのマークが入ったカップにはいっていて、応援しながら食べるにも最適
デザートの抹茶チーズケーキは、濃厚でクリーミーなチーズが特徴。エンゼルスのAのマークが入ったカップにはいっていて、応援しながら食べるにも最適
パックに入って売られているエンゼルス・ロールは、たっぷりのオニオンが乗ってヘルシー。枝豆も添えられています
パックに入って売られているエンゼルス・ロールは、たっぷりのオニオンが乗ってヘルシー。枝豆も添えられています

 ちなみに、今月10日から20日まではマイク・トラウトが大ファンだと公言しているNFLフィラデルフィア・イーグルスをイメージしたチーズステーキなど「フィラデルフィア料理」が提供されます。6月はジャスティン・アップトンの「オール・アメリカ料理」で、こちらはシングル、ダブル、トリプルのハンバーガーにミルクシェイクで思い切りアメリカンなメニュー。7月はドミニカ共和国出身のアルバート・プホルスにちなんだ「ラテン料理」、8月はイタリア系のマイク・ソーシア監督にちなみ「イタリア料理」、そしてシーズンのラストを飾るのはテネシー州出身のザック・コザートの生まれ故郷の「南部料理」です。

 これからスタジアムに行く人は残念ながら大谷翔平メニューを食べることはできませんが、シーズンを通してエンゼルスの人気選手や監督にちなんだメニューは楽しめます。それぞれ、メニューは数種類あり、デザートもあるので、球場に行かれた方はぜひチェックしてみて下さい。場所は一塁側の226セクションです。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)