今年はますますヘルシー・エコ志向が進むと予想されるアメリカ西海岸。その中でも食に対する市民の関心が高く、オーガニック文化の最先端を走っているのがサンフランシスコ(SF)。新鮮なシーフードが楽しめるフィッシャーマンズワーフや最新グルメの宝庫フェリー・ビルディング・マーケットなど食はもちろんのこと、ゴールデン・ゲート・ブリッジやケーブルカー、ツインピークスなど見どころがいっぱいあります。日本から直行便も出ているので今年はSFでグルメと観光を楽しんでみてはどうでしょう。サンフランシスコを訪れたら絶対に外せない定番の観光スポットベスト5を紹介します。

夕暮れ時に黄金色に輝くゴールデン・ゲート・ブリッジ
夕暮れ時に黄金色に輝くゴールデン・ゲート・ブリッジ

●ゴールデン・ゲート・ブリッジ

外せない定番の観光スポットといえばやはりここ。世界でもっとも美しい橋と称される深紅に塗られたゴールデン・ゲート・ブリッジは日本では「金門橋」とも呼ばれており、すっきり晴れた日だけでなく、霧が立ち込めた日も幻想的で美しい景観が楽しめます。また、夕暮れや夜のブリッジもロマンチックで、いつ訪れても違う顔が楽しめます。全長約2.7kmの橋は車で渡る以外にも、徒歩や自転車でも通行が可能。サンフランシスコ側の南端にはギフトショップとカフェもあるので、お土産を探すのに立ち寄るのもおすすめです。

坂の街SFは景観も美しいので写真撮影スポットもいっぱい。海に浮かぶのは脱獄不能といわれる刑務所があったアルカトラズ島
坂の街SFは景観も美しいので写真撮影スポットもいっぱい。海に浮かぶのは脱獄不能といわれる刑務所があったアルカトラズ島

SFの町並みと美しい橋を一緒に眺めるなら橋を渡り切った北側にあるビスタポイント、晴れている日なら南側にあるフォートポイントからもベイエリアやアルカトラズ島なども望める絶景です。

SFを代表する観光名所といえばカニが楽しめるフィッシャーマンズワーフ
SFを代表する観光名所といえばカニが楽しめるフィッシャーマンズワーフ

●フィッシャーマンズワーフ

カニの看板でおなじみのSFのウォーターフロント北側に位置するフィッシャーマンズワーフは、19世紀半ばのゴールドラッシュの頃から水揚げが盛んな漁港として栄えた名所。ゆでたてのカニはもちろん、新鮮な魚介類を楽しみたいなら絶対に訪れるべき場所です。レストランで豪華にカニやロブスター、フライドカラマリ(イカのフライ)やオイスターなどを楽しむこともできるだけでなく、屋台で気軽にお好みのシーフードをオーダーして豪快にカニにかぶりつくこともできます。

SFを訪れたら絶対に食べたいパンをくりぬいた中にアサリがたっぷり入ったクラムチャウダー
SFを訪れたら絶対に食べたいパンをくりぬいた中にアサリがたっぷり入ったクラムチャウダー

また、ここを訪れたなら、SF名物のサワードウと呼ばれる酸味のあるパンをくり抜いた中に入れたクラムチャウダーも外せません。オットセイがのんびりお昼寝している様子や漁船が停泊している姿も見られ、とても風情があります。

グルメ通に大人気のスポット「フェリー・ビルディング・マーケット」では食のトレンドを知ることができる
グルメ通に大人気のスポット「フェリー・ビルディング・マーケット」では食のトレンドを知ることができる

●フェリー・ビルディング

SFの食の最先端を楽しむなら、外せない場所。かつてはフェリー乗り場として大勢の市民が行きかっていた建物が、今ではSFグルメの発信地として人気です。ウオーターフロントにある歴史を感じるフェリー・ビルディングは現在もここから対岸に渡るフェリーなどが運航していますが、おいしい物を食べるためだけに訪れる人もたくさんいます。チーズやワイン、オイスター、アイスクリームにハンバーガーまで地元の人気店が軒を連ね、チョコレートやはちみつなどの手作り商品を購入することもできます。建物の前で週2回新鮮なオーガニック野菜や果物などを販売するファーマーズマーケットが開かれており、地元で採れた新鮮な食材を楽しむことができます。

ツインピークスからのSFの街並み
ツインピークスからのSFの街並み

●ツインピークス

SFで夜景を楽しむならここ。高さ約280mの2つの山が並ぶツインピークスは、車で山頂まで行く以外にも徒歩で登ることもできます。山頂からはSFの町並みを一望でき、高層ビルの向こう側に広がるゴールデン・ゲート・ブリッジやベイブリッジまで絶景が広がっています。日中も良いですが、街全体がキラキラと光り輝く夜景もきれいです。ちなみに、ドラマ「ツインピークス」と同じ名前ですが、ここはドラマのロケ地ではありません。

ドラマ「フルハウス」にも登場したアラモスクエアにたたずむ美しいビクトリア建築の家々
ドラマ「フルハウス」にも登場したアラモスクエアにたたずむ美しいビクトリア建築の家々

●アラモスクエア

1987年から95年にかけて放送されたオルセン姉妹が子役で出演していた人気ドラマ「フルハウス」のロケ地として知られるのがここ。ビクトリア建築で有名なSFにおいて、ここは特に10世紀に著名な建築家たちによって建てられた美しい家が並んでおり、ここからの景観は絵葉書にもなっています。高台になった芝生の公園からは目の前に並ぶカラフルなビクトリア建築の家の後ろに広がる現代的なダウンタウンの町並みが見える撮影スポットです。これらの家には現在も住民が住んでいるので、中に入ったりすることはできませんが、公園の芝生に座ってのんびりしたり、近くのカフェを散策したりするのも楽しいですよ。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)