今年も残すところ2カ月を切りましたが、アメリカでは10月31日のハロウィンが終わると、11月の第4木曜日のサンクスビギング(感謝祭)からクリスマスに向けて一気にホリデーシーズンへと突入します。例年はサンクスギビング翌日の「ブラックフライデー」と呼ばれる大型セール日から本格的に始まるクリスマス商戦ですが、今年は例年より遅い28日がサンクスギビングとなることもあって、クリスマスイブまでの期間が短いことや、オンラインショッピング利用者が年々増加しており小売業界は苦戦を強いられていることなどを理由に、今年は早くもクリスマス商戦が本格化しています。

ハロウィンが終わったと思ったら、もう街中にはクリスマスツリーがお目見えし、小売店にはクリスマス向け商品が並び始めています。小売り大手ウォルマートに至ってはハロウィン前からクリスマス商戦を前倒しで行うことを発表し、10月25日からクリスマス向け商品が棚を埋め尽くしてクリスマスモード一色に。玩具やクリスマスツリー、クリスマスの飾りつけなども並び、ジャンプスタートの目玉となる大型4Kスマートテレビなどのセール品を求めて多くの人が一足早いショッピングを楽しんでいます。

アマゾンを始めとするオンラインショッピングの台頭で年々実店舗を訪れる客数は減少しており、近年のクリスマス商戦は激化の一途をたどっており、長期化する傾向にあります。アメリカでは年間売り上げの半数近くを占めると言われるクリスマス商戦だけに、ウォルマートだけでなく、多くの小売店でも前倒しでクリスマス商戦を始めており、11月に入って一気にクリスマスムードが漂い始めています。そんな中でも売り上げを伸ばして増益をあげている数少ない小売店であるウォルマートは、無料の翌日配達や混雑時にレジに並ばずに電子決算できるサービスなどを導入してさらなる顧客獲得に努めています。

人気ショッピングモール「グローブ」では17日の点灯式を前に早くも巨大なクリスマスツリーがお目見えしていますが、8日にはディズニーランドで恒例のツリーの点灯式が行われる他、来週はビバリーヒルズの高級ショッピング街「ロデオドライブ」、LA郊外グレンデールにある大型ショッピングモール「ザ・アメリカーナ・アット・ブランド」でもツリーの点灯式が行われる予定で、今月中頃にはロサンゼルスの街全体がクリスマスムード一色となりそうです。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)

お店のウインドーもクリスマスモードになっています
お店のウインドーもクリスマスモードになっています
17日の点灯式を前に巨大クリスマスツリーもお目見えしたグローブ
17日の点灯式を前に巨大クリスマスツリーもお目見えしたグローブ
お店には早くもクリスマスツリーやデコレーション売り場も登場しています
お店には早くもクリスマスツリーやデコレーション売り場も登場しています