笑顔で並ぶブライアントさんと娘ジアナさんを追悼する巨大な壁画
笑顔で並ぶブライアントさんと娘ジアナさんを追悼する巨大な壁画

元NBAロサンゼルス(LA)・レイカーズのスター選手コ-ビー・ブライアントさんが、ヘリコプターの墜落事故で亡くなってから3週間あまりが経ちますが、未だにLAの人々は悲しみに暮れています。次女ジアナさん他7人と共に搭乗したヘリコプターが1月26日にLA郊外カラバサスの山中に墜落し、パイロットを含む全員が死亡したニュースは、世界中の人々に衝撃を与えました。41歳と言う若さでこの世を去ったブライアントさんは、1996年の入団から16年に引退するまでレイカーズ一筋で、LAの人々に愛されたスーパースターだっただけに、今もなお多くのファンがレイカーズの本拠地ステープルズ・センターに追悼に訪れていると言います。

ショップの壁にもさりげなくブライアントさんの絵が描かれています
ショップの壁にもさりげなくブライアントさんの絵が描かれています

壁画の前には訪れたファンによる花束やロウソクが今もなお供えられています
壁画の前には訪れたファンによる花束やロウソクが今もなお供えられています

そんなLAではブライアントさんの死後、多くの地元アーティストが追悼の壁画を描いて発表しており、街中にはたくさんのブライアントさんの壁画が誕生しています。ブライアントさんとジアナさんが頬を寄せて抱き合っている笑顔の壁画などもあり、記念撮影に訪れる人が後を絶ちません。壁画を描いて欲しいという依頼が殺到しているアーティストもいるそうで、メディアやSNS等で確認できるだけでもLA近郊に20以上の壁画が誕生しています。中には訃報が流れてからわずか6時間で完成させた笑顔でほほ笑む親子ツーショットの立派な壁画もあります。「マンバ(猛毒蛇ブラックマンバの愛称で知られていた)・フォーエバー」とメッセージが添えられた壁画の前で足を止めて悲しみの表情を浮かべているファンも大勢います。ジアナさんはバスケが大好きで、将来はプロ選手を目指していたそうで、2人はよく一緒にバスケの試合を観戦しに行っていたそうで、事故があった日にも試合の観戦に向かう途中だったと言われており、2人の絆を描いた作品には胸が締め付けられます。ベニスビーチのオーシャンフロント「ボードウォーク」や古着店などが立ち並ぶメルローズ・アベニューなど観光客でも立ち寄りやすい場所にもたくさんあるので、壁画巡りにLAを訪れるファンも多いようです。

メルローズ・アベニューにある壁画
メルローズ・アベニューにある壁画

親子の絆を描いた作品はLA市内にたくさんあります
親子の絆を描いた作品はLA市内にたくさんあります

ブライアントさんの現役時代の背番号24番とジアナさんが着用していた2番の背番号にちなみ2月24日にステープルズ・センターで追悼式典が行われることが発表され、世界中から多くのファンが追悼に訪れることが予想されます。米メディアによると、追悼式はチケット制で、値段は24.02ドル~224ドルで19日からチケットマスターで販売が開始されるとのことです。売上はブライアントさんが設立したスポーツを通じて次世代の若者の教育を支援するマンバ・スポーツ基金に寄付されると言います。追悼式の様子はテレビでも中継され、当日は大勢の人がブライアントさんを偲んでステープルズ・センターに集まることでしょう。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)

多くのLA市民が今もなおスーパースターの死を悲しんでいます
多くのLA市民が今もなおスーパースターの死を悲しんでいます