大谷翔平投手と山本由伸投手が加入したロサンゼルス(LA)・ドジャースは、日本時間20日に韓国ソウルでサンディエゴ・パドレスを相手にシーズン開幕を迎えますが、その後は本拠地ドジャースタジアムに戻って古巣のエンゼルスとオープン戦を行います。

現地時間24日と25日がドジャースタジアム、26日はエンゼルスの本拠地でも対戦し、3連戦が予定されています。その後は28日にカージナルスとの本拠地開幕戦も控えており、このタイミングでLA観戦旅行を計画されている方もいらっしゃることでしょう。

インフレや円安で昔に比べてすべてが高いLAで、滞在中に観光も楽しみたいという方にお得な耳寄り情報を紹介します。

LA観光の楽しみの一つに、ミュージアム巡りがあります。エンターテインメントの街らしく、LAにはアカデミー映画博物館やグラミー博物館があるほか、西海岸最大規模の美術館LACMA(LA郡カウンティ美術館)などさまざまな美術館や博物館があります。そんなLA近郊にある30以上の美術館や博物館が、今月23日は無料で一般開放されます。

「ミュージアム・フリー・フォー・オール」と題した毎年恒例の無料開放日は、南カリフォルニア全域における文化交流を促進するため20年ほど前に始まったもの。多様な芸術、文化遺産、自然史や映画、科学に親しみ、新しい発見をしたり、再訪する機会を与えることが目的になっています。

歴代のオスカー像も展示されているアカデミー映画博物館
歴代のオスカー像も展示されているアカデミー映画博物館

もちろん、観光客もこの日は参加する美術館や博物館にはすべて無料で入館できるので、お得に美術館巡りが楽しめます。

例えば、アカデミー映画博物館は大人25ドル、シニア19ドル、学生15ドルの入館料が無料(17歳以下の子どもは常に無料)となり、かなりお得。今年の授賞式では日本映画が2冠を達成する快挙を成し遂げたばかりですが、本物のオスカー像や過去の授賞式でスターたちが着用した衣装、招待状やステージセットの模型なども展示されており、興味深いものがあります。

ダウンタウンにあるグラミー博物館
ダウンタウンにあるグラミー博物館

グラミー博物館も大人18ドル、シニア15ドル、学生12ドルの入館料が無料になります。音楽の歴史からグラミー賞にまつわる展示まで、音楽好きにはたまらない博物館です。

アート鑑賞なら、ダウンタウンにあるLA現代美術館ゲフィン・コンテンポラリー・アット・MOCAも18ドルの入館料が無料になるほか、世界中から集められたあらゆる時代の美術品が展示されているLACMAも25ドルの入館料が無料になってお得です。ちなみにLACMAは毎月第2火曜日も無料で入館でき、次回は4月12日が無料デーになります。

LACMAの屋外には無料で見学できるユニークなアート作品も多数展示されています
LACMAの屋外には無料で見学できるユニークなアート作品も多数展示されています

ユニークなところでは、ノアの箱舟で遊べるインタラクティブな展示が人気のスカイボール文化センターや、日系人の歴史を学ぶことができる全米日系人博物館、ホロコースト博物館なども無料になります。

リトルトーキョーにある全米日系人博物館
リトルトーキョーにある全米日系人博物館

ちなみに、LAの街が一望できる丘の上にあるゲッティ美術館やダウンタウンにある現代美術館ザ・ブロードは、年間を通して常に入館料が無料なので気軽に訪れることができておススメです。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)