ヘルシー志向の人が多いハリウッドでは、様々なダイエットや健康法が出ては消えてをめまぐるしく繰り返しています。

　そこで、近年注目されているのが「グルテンフリーダイエット」。日本ではまだ耳慣れない言葉ですが、ジュリア・ロバーツやアン・ハサウェイ、ミランダ・カー、ジェシカ・アルバ、マイリー・サイラスら多くのハリウッドセレブが実践しています。

　LAではすっかりお馴染みになってきたグルテンフリーは、ダイエットだけでなく美容やアンチエイジング効果も期待できると言われています。

　グルテン（gluten）とは、小麦、大麦、ライ麦などの穀物の胚乳から生成されるたんぱく質の一種。パンやパスタ、シリアル、クッキーやケーキ、日本食だとうどんなど小麦粉を使った食べ物やビールなどの飲み物にも含まれています。それらグルテンを一切摂取しないのがグルテンフリーダイエット。しかし、アメリカの食卓ではグルテンが含まれた食品が主流で、それらをカットするのは難しいと思われますが、最近はグルテンフリーの食材がたくさん売られています。

　小麦や大麦などのかわりに米粉やトウモロコシ粉などを使ったグルテンフリーのパスタやパン、ケーキミックスなどがスーパーでも容易く手に入ります。レストランでもグルテンフリーのピザやケーキなどを出すお店も増えています。

　グルテンフリーが注目されるきっかけとなったのは、グルテンアレルギーの人が、グルテンフリーの食事を摂ったところ体調が劇的によくなったと報告されたからだと言われています。

　グルテンに含まれる「グリアジン」と言う物質は、食欲を促進させる働きがあるほか、小麦粉は血糖値を上昇させて糖化を促進させるために、老化現象や脂肪のためこみにつながると言われています。そのため、グルテンを摂取しないことで（１）中性脂肪を下げる（２）活力がアップする（３）体重のコントロールができる（４）免疫力があがるなどの効果が期待できるのだそうです。

　しかし、一方でダイエットに効果があると言う医学的な根拠はなく、健康な人がグルテンを一切摂らない食事は、食物繊維やミネラルなど体に必要な栄養素が不足すると言う弱点もあると指摘する専門家もいます。

　その点、欧米食に比べると日本食は気軽にグルテンを抜くことができるのでオススメ。パンをご飯に変える。うどんやパスタのかわりに蕎麦を食べる。唐揚げのかわりに焼き鳥を注文する。ケーキのかわりに大福をチョイスするなど、ちょっとした気遣いでグルテンを減らすことができます。完璧にグルテンフリーを実践するのではなく、バランスよく、時には肩の力を抜いてグルテンを摂ることも許してあげることが体のためにはよいようです。

　お正月太りが気になる方、今年こそ痩せたいと言う方は、参考にしてみて下さいね。（ロサンゼルスから千歳香奈子。写真も）