今年は例年より冬の気配が早いが、ヒラメ釣りは熱を帯びてきた。3日、日本海石狩市の石狩沖に出掛けた。途中、雨が降る悪条件ながら、38~61センチヒラメが1人当たり8~14匹の好漁。11月に入り海水温が下がり、魚の脂乗りもよく、満足のいく釣行だった。

 午前5時、石狩湾新港から第18たつみ丸(磯部辰己船長、【電話】090・6878・6212)に6人が乗船し、水深40~45メートルのポイントに向かった。強い風と波に苦戦しながらも40センチ前後がポツポツ釣れだした。時間の経過とともにタモ入れサイズの良型がヒットしだした。竿(さお)を底付近や2~3メートル上げて振り続けると、約2メートル上げた辺りでアタリが多く、手応えを感じた。

 天候回復を願ったが、一向に変化なし。それでも諦めず、竿の振り方を工夫した。大小に振ったり、小さなアタリの時は竿を止めて待ち、食い込んでから合わせて巻き上げた。同じタナではイナダが上がり、船中2匹が上がった。

 この日は最後まで条件が厳しく40~50センチが中心。最大61センチだったが、数はリリースサイズ抜きで船中55匹と上々だった。この海域をよく知る磯部船長は「シケの日が多いが、ヒラメは好調に釣れている」と話しており、今後も期待できそうだ。【リポーター・竹鼻雅己=62】