日高管内浦河町の荻伏沖に18日、シーズン本番のヤナギノマイを狙って出掛けた。空模様は曇りのち小雨で、折からの強風に加え、波も2メートルと高く、深場の沖へは行けなかった。そのため、岸寄りの水深70メートル前後に仕掛けを下したところ、ガヤ主体にヤナギノマイも上々の釣果となった。

午前6時、荻伏漁港から第5へいせい丸（吉田大治船長、【電話】090・2056・3131）に8人が乗船。胴突き仕掛けに針は16～18号を6～8本、オモリ250号。餌は赤イカとサンマを使用した。

この海域はガヤの食い付きが良く、針数釣れることも。浅場にもかかわらず、お目当てのヤナギノマイも40センチ級がダブルやトリプルで掛かり、大型ガヤと一緒に上がると参加者の注目を浴びた。

船が流される度に元のポイントに戻って狙った。ガヤの群れの中に大型マゾイも潜んでおり、強烈な引きとともに竿（さお）先を大きくしならせて上がった。仕掛けの違いや追い食いさせる時間によって釣果に多少の差は出たが、数釣りの手応えを楽しむことができた。

もう少し西風が弱ければ沖のポイントに向かえたが、この周辺も十分に魚影は濃かった。午前11時の沖上がりまでにヤナギノマイは28～38センチが1人20～40匹、ガヤは23～32センチが同40～70匹、マゾイは35～45センチが同5～8匹。他にマダラとソウハチが船中数匹交じった。吉田船長は「ヤナギノマイに加え、タチを抱えたマダラも期待できる」と今後を見通していた。【リポーター・竹鼻雅己＝64】