日高管内浦河町の荻伏沖で27日、ヤナギノマイとガヤを狙った。沖のポイントは波が荒かったため、岸よりで竿(さお)を出したところ、この海域ならではの大型が次々に上がった。

午前6時、荻伏漁港から第5へいせい丸(吉田大治船長、【電話】090・2056・3131)に7人が乗船、40分ほど沖に向かった。天候は晴れ、風はやや強く、波は1・5メートルでうねっていた。胴突き仕掛けに針16~18号を6~8本、オモリ250号。水深65~75メートルで、餌は赤イカを使用した。

水深70メートル前後に仕掛けを下ろすと、すぐにガヤの大型や中型が釣れた。追い食いさせると針数が付いたが、高波で船が揺れるため、せっかくの釣果が取り込む際に外れることもあった。何度かポイントを替えても、ガヤは好調に釣れた。次第にスケトウやマゾイも上がり始め、大型マゾイともなると引きは強烈だった。

水深75メートルの少し深いところでは良型ガヤやヤナギノマイ、マゾイの3種が同時に食い付き、竿を大きくしならせた。針数に近い魚が上がるたび、船上は釣り客の歓声に包まれた。

ガヤは30センチ超の満足いくサイズが多く、小型はリリースした。ヤナギノマイは沖で釣れるサイズには及ばなかったものの、それでも40センチ級が交じって数が釣れた。魚影が濃かったため、1日を通して食いも良く、餌や仕掛けの違いで釣果に差はなかった。

正午の沖上がりまでに、1人当たり23~32センチのガヤ70~100匹、28~40センチのヤナギノマイ30~50匹、50~60センチのスケトウ10~20匹、30~45センチのマゾイ3~7匹、他にホッケとソウハチが船中数匹交じった。大型クーラーでも間に合わず、予備の入れ物に収容する人がいるなど、全員が満足いく釣行となった。吉田船長は「ヤナギノマイとガヤは、まだまだ好調に釣れる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】