札幌豊漁会の大会が2日、様似港~岬港で25人が参加して行われた。未明は雷がとどろくなど、天候が不安定だった。それが早朝には晴天となり、波も1・5メートルと一転して絶好のコンディションに変わった。参加者はそれぞれ、自慢の仕掛けを携えて狙いのポイントに散った。

優勝した中村義秋さんは菊水と坂岸の中間点に入釣した。盤に出向くことはせず、基部の溝を狙うとすぐにカジカがヒット。その後も、数を重ねて高得点をたたき出した。カツオの餌が効果的だったと振り返っていた。

2位の小倉勝雄さんは、山中のバス停前の舟揚げに釣り座を構えた。指定の釣り場の範囲では、手前のポイントは荒らされることが少ない。その読みがピタリと当たり、カジカを連発した。明るくなってから東中山の盤に移り、アブラコを加えた。こちらもカツオに食い付きが良かった。

3位の高谷光史さんは第2の基部でカジカを狙い、暗いうちから好調に釣った。日が昇ってからは、アブラコに切り替えたものの空振り。そのため、第1の基部で改めて狙ったところ、見事に上げることができた。

4位には黒井泰さん、5位には国塚大さんが続いた。上位入賞者は高得点となり、レベルの高い大会になった。襟裳海岸はこれから、アブラコやカジカに加え、タカノハが本格化して楽しみなシーズンを迎える。【リポーター・藤本康隆=45】