太平洋室蘭沖に4日、ヒラメを狙って出掛けた。晴れ、風は弱く、波1メートル。好条件の下で良型に80センチオーバーの特大サイズが交じり、期待に違わぬ釣行となった。

午前5時、室蘭市室蘭港からエルム5(木村博明船長、【電話】090・3118・6915)に6人が乗船。ヒラメ用仕掛け、バケ400~500グラム。餌はオオナゴを使用した。

この日は潮の動きが鈍く、船を操作しながら広範囲を攻めた。序盤はアタリがあっても食い付いてくることはなく、餌を突っついている感じ。最初のアタリから少し待つと掛かることがあり、早く合わせると外れることが多かった。

タナは底から1~2メートル前後で、ほとんどが下の針に掛かった。ポイントによって50センチ前後がぽつりぽつりと釣れたかと思うと、60~70センチの大型が交じることも。一方で、まったく釣れない場所もあった。

中盤から終盤にかけてクライマックスが訪れた。80センチ級のめったに見ない大物が同じ人に続けざまにヒット。釣り上げた本人もびっくり、図ってみる81センチと86センチあった。あまりの重さに根掛かりと勘違いしたほどで、やっとのことで巻き上げると満面の笑みだった。

仕掛けと餌は全員が同じだったが、キャップの色や竿(さお)の振り方に違いがあった。竿先を細かく上下させる人、ゆっくりと動かす人など、それぞれに独特の引きを楽しんだ。

沖上がりは午前11時30分。ヒラメのサイズは47~86センチと小型はなく、1人当たり3~17匹の釣果。他にサバが船中数匹交じった。木村船長は「大型ヒラメは今後も期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】