秋イカの本番を迎えた日本海側積丹方面幌武意沖に9月22日、出掛けた。晴れ、風は弱く、波1メートル。期待通りに良型~特大サイズのマイカが数釣れ、満足いく釣行となった。

午後5時30分、幌武意漁港から第38浜丸(長内春樹船長、【電話】090・3116・6970)に9人が乗船し、20分ほどの沖へ向かった。オッパイスッテ、オモリ180号を使用し、水深50~90メートルを狙った。

前半は、水深90メートル前後に仕掛けを下ろした。集魚灯のスイッチが入ると同時に、底付近でぽつりぽつりと釣れ始めた。数は1、2匹程度だった。

時間の経過とともに、数が付くようになった。2、3匹のこともあれば、4~6匹掛かることもあった。型は発泡スチロールのイカ箱に20匹納まる良型を中心に、ビール瓶サイズと呼ばれる特大サイズも交じった。

深場から巻き上げるため、竿(さお)先が大きくしなった。船の揺れが加わると、電動リールも悲鳴を上げるほどだった。マイカが勢いよく吹きかける海水やスミが顔や服に飛び散り、おなじみの光景が船上で繰り広げられた。

アタリは途切れることなく、約5時間でクーラーがいっぱいになった。主流は大型にも関わらず、大きなヘラ針や18センチのさかな型針では付きが良くなく、4号のオッパイスッテが効果的だった。

午後10時30分に無線塔沖に移動し、水深50メートル前後でブリを狙った。食いは活発で、1度に数人のブリ用ジグに掛かった。残念ながら、8キロ以上のブリにはお目にかかれず、3キロ前後のイナダばかりだった。

沖上がりは深夜1時。1人当たりの釣果は、胴長24~30センチのマイカ60~100匹。イナダ5~9匹。長内船長は「秋イカのシーズンは10月下旬まで続く」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】