北海道遊釣倶楽部の大会が21日、日高方面様似漁港~襟裳岬漁港で23人が参加して行われた。晴れ、北風5メートル、波1メートル。この時季ともなれば、さすがに寒さは厳しく、参加者は防寒着に身を包んで狙いのポイントに散った。

優勝は下近浦に釣り座を構えた竹園正勝さん。仕掛けを投げると、ほどなくカジカをゲット。その後も、途切れることなくカジカを釣り上げた。最終的に49センチの大物が決め手となり、高得点に。「アカハラの餌に良く食い付いた」と振り返っていた。

2位の大杉和洋さんは東洋に降り、竿を振った。夜のうちにカジカを8匹釣り、順調に点数を伸ばした。明け方にはハゴトコの餌で遠投し、身長賞となる52・8センチのアブラコを追加。トップに迫りながらも、わずかの差で及ばなかった。

3位の白勢孝信さんは、油駒に入釣した。こちらも朝までにカジカを連発。50センチサイズの大型も交じり、腕前の確かさを見せつけた。夜が明けてからはアブラコも釣り上げ、本人も納得の釣果となった。

4位の竹園智明さん、5位の佃克俊さんまでが1600点以上という高いレベルの大会となった。上位入賞を逃した参加者も、次回大会での巻き返しを誓っていた。

日高方面はこれからカジカの本番を迎える。この日、魚影が薄かったアブラコも数釣れるようになる。ただし、波が高い日が多くなるので、天候の確認や防寒対策も万全にして楽しみたい。【リポーター・藤本康隆=46】

◆成績▽総合(2身+5匹) (1)竹園正勝1693点(2)大杉1655点(3)白勢1642点(4)竹園智1634点(5)佃1600点▽身長 大杉和洋アブラコ52・8センチ