日刊スポーツ、日刊銀鱗倶楽部主催「2020 月桂冠杯 和歌山・大引磯グレ釣り大会」が1日、中紀・大引の磯で行われた。最多匹数を競った栄えある「月桂冠賞」は18匹を釣り上げた内匠喜久さん(貝塚市)が選ばれた。

「昨年の忘れ物をとりにきました」。内匠さんは「2019 月桂冠杯和歌山・串本磯グレ釣り大会」で2位に入ったが「本当は最多匹数賞を狙っていたんです」と振り返る。そして今回、他を圧倒する18匹を釣り上げ見事、リベンジを果たした。普段は毎週のように大阪湾に通い、餌を離しやすい波止グレと勝負を繰り返し、1日で130匹も釣ったことがあるという。そんな磨き上げた数釣りのテクニックが実を結んだ。

餌は生のオキアミ。渡礁したのは大ハエ。食いが浅いグレでも針掛かりに持ち込めるように全遊動仕掛けを選択し、30メートルぐらい遠投。断続的にまき餌を打ち続け、1ヒロの浅ダナで手返しよく匹数を伸ばした。

後続に8匹の大差で月桂冠賞の受賞が決まると「いつでも、あきらめずにていねいな釣りを心がけろ」と指導を受けてきた師匠で大会審査員の日刊FPC・中谷均氏に感謝。「今夜はいただいたお酒・生酒(1ケース)をたらふくいただきます」とにんまり。「大引の磯は数も釣れるが、大きいのも狙える。次は55センチのグレを仕留めてぶっちぎりの優勝を目指します」ときっぱり。次の大引大会でも内匠さんから目が離せない。