女優太田唯(25)が16日、静岡・清水区の釣り宿「大和丸」(大多和勝己船長=63)でイサキ五目釣りに挑戦した。

「梅雨イサキ」とも呼ばれ、この時期が旬な魚だが、特に駿河湾石花海(せのうみ)では「激ウマイサキ」の異名を持つ。大多和船長は「石花海から500メートルくらい先が駿河湾トラフで、そこから湧き出るミネラルをプランクトンが食べているので、この周辺の魚はみんな肥えている。イサキも大きい物は40センチを超える」という。

BS釣りビジョン「大漁!関東沖釣り爆釣会」6代目リーダーの太田だが、意外にも、駿河湾もイサキ釣りも初体験。「昨夜ニッカン釣りチャンネルの哀川翔さんを見て予習しました。まずはイサキを釣って、その後はゲストもいろいろ釣りたい。楽しみです!」と胸を躍らせていた。

大多和船長からレクチャーを受けて仕掛けを投入。何度か投入すると「あれ? これ、当たっている? 何か不思議な当たり方している」。でもこれは、痛恨のバラシ。「私がモタモタしたから…」と悔やんだ。 だが、本命を見るまでに、それほどの時間は必要なかった。“不思議な当たり方”から、今度は慎重に仕掛けをたぐり寄せる。そこには30センチ超でおなかパンパンの本命がいた。「初イサキ、キタ~!」。その後やや小ぶりのイサキ、サバと上げるが、徐々に顔が白くなっていく。実は、船酔いとも闘っていたのだ。

この日は波が高く、ウネリも大きい上に雨。「ちょっと休んできていいですか?」。キャビンで横になったが最後。「大丈夫かなと思って起き上がると、すぐに気持ち悪くなってしまって…」。太田の初挑戦は、結局わずか2時間で終わった。

陸に上がると「悔しいのでまたリベンジしたい」という一方で、「イサキの引きを味わえて良かった。釣った激ウマイサキは持って帰って食べます」とすっかり回復していた。

大多和船長によれば、「この辺では7月半ば辺りまで(イサキが)卵を持っている。卵を持っている間の勝負です」という。