演歌歌手の和田青児(51)が後輩出光仁美(26)とともに、このほど千葉県館山市の相浜「松丸」(西藤裕船長=61)でシマアジ・マダイのリレー釣りに挑んだ。和田が大好きな釣りにはまったきっかけやその魅力などを語った。

-釣りを始めたきっかけは

和田 20年前になるけど、当時はゴルフにはまっていた。伊豆の下田に友人がいて、4日間の休日があったときに3日間ゴルフをしたけど、さすがに飽きてね(笑い)。ゴルフじゃない遊びということで友人に相談したら、釣りになった。僕は福島猪苗代出身なので、当時は海に行くのも大変だったし、海は遠い存在だった。それで、船を用意してもらって実際に出たら、まあ、入れ食い状態。イサキ、サバ、アジ。ちょうど6月だったね。こんなに釣れるのかとビックリ。そこで良い気持ちになって、ゴルフはやめちゃった。クラブをロッドに持ち替えて、釣りに走ったんです。それからゴルフはピタリとやらなくなったね。下田で3日間プレーしたときに新品のセットを買ったけど、そのクラブは3日で終了。緊急事態宣言で時間があったので、倉庫を片付けていたらそのクラブが出てきて、ピッカピカだった(笑い)

-釣りはどれくらいの頻度で行っていましたか

和田 コロナになってからはやらなくなったけど、それまでは最低でも月1回は行っていた。

-どんな釣りが好きですか

和田 何でも釣る。仲間から何が始まったと言われると、何でも釣った。ロマンだよね。果てしない海で魚を狙うのは、宝探しみたいでワクワクする。

-演歌界で釣りをされる方は?

和田 それが、あまり知らなくて…。仁美ちゃんはデビューしたころから知っているけど、「えっ? 釣りやるの」って。三山(ひろし)くんとか、純烈の白川(裕二郎)くんとか、川上(大輔)くんがやるのは知っている。みんな「釣り行くときは誘ってください」と言うけど、「あんたたち、忙しいでしょう」って(笑い)。でも、コロナが収まったら演歌界でも釣りの輪を広げたいですね。

-出光さんの釣りはどうでしたか

和田 非常にいいと思います。生まれて初めてサンダルを履いた釣り師を見たけど、なかなかいない! このスタイルで行くの素晴らしい。最近は女性ではまる方も多いみたいだけど、いいね。人間は海から出てきたものですから、海を愛して、魚を愛していきましょう。魚を食べていれば長生きしますから!

-和田さんにとって釣りの魅力は

和田 子供たちも連れて行って、コミュニケーションも取れてます。小さいころは魚をお土産で待って帰っていたんです。子供たちが「お父さん、今日はどんな魚を持って帰ってくるのだろう」とワクワクしてくれていたみたい。それと、女房がさばけるからね。調理師免許やフグの免許も持っていて、家族みんなが待っていてくれたので、自分も好きに行けた。釣れなかった時は、非常に切ないけどね(笑い)。そういう喜びもあって続いています。

◆和田青児(わだ・せいじ)本名・和田成司。1969年(昭44)7月27日、福島県郡山市生まれ。尊敬する北島三郎の付き人として修業し、99年「上野発」でデビュー。第41回日本レコード大賞新人賞受賞。今年2月、最新曲「自分」をリリース。現在、西日本放送「青ちゃんラジオ19ボックス」(日曜午後5時)のパーソナリティー。楽器はドラム、津軽三味線、ギターをこなす。趣味は釣り。特技は空手。血液型O。