この季節の醍醐味である大型のヒラメを狙い日本海側古平沖~美国沖に14日、出向いた。潮が速く数は少なかったが、最大73センチの大型もヒットしにぎわった。

午前6時、古平漁港から宝勝丸(本間弘幸船長、【電話】090・6263・3019)に8人が乗船し出発した。雨のち曇り、風は弱く、波1メートル。ヒラメ用仕掛け、バケ600グラムなどを使い、オオナゴを餌に水深38~73メートルを狙った。

潮が速く全体的に上がらないなか、船上でやっと歓声が上がった。石狩市の両沢光輝さん(70)が最長となる73センチの大型を釣り上げた。この日はまだ海水温度が高いためか、浅場のほうがアタリが良かった。前半は食いが良く、ほとんどバレルことなく向こう合わせで釣れた。底から2~3メートル浮かせると、上の針にも掛かり、ヒラメ独特の力強い引きも楽しめた。

中盤からは底の付近でヒットし、バケに近い下の針に食い付いた。食いが鈍い時間帯は針掛かりせずに、外れることが多かった。底でバレると、同じヒラメかは不明だが、すぐに隣の人が釣れることもあった。竿が硬いためか、アタリがあっても違和感を感じて放してしまう人が多かった。柔らかめの竿の方がマッチするように思えた。

沖上がりは正午。この日の釣果は、38~73センチが1人2~8匹。本間船長は「ヒラメはまだいけそう。凪と餌のオオナゴ次第で狙えますよ」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=67】