北海道遊釣倶楽部の大会が17日、太平洋側の虻田漁港~地球岬で21人が参加して行われた。10メートル、波3メートルという過酷な環境のなか、2匹身長+5匹重量で競った。

悪条件のなか優勝を飾ったのは小玉均さんだった。当初は波も穏やかだったが、未明から徐々に風が強くなり始めた。参加者は波を避けられる場所へと入釣し、小玉さんが選んだのは地球岬だった。山を下りて山側を背にすると、風や波はおとなしかった。まだ暗い時間帯に身長賞となる46・2センチを含むカジカやソイ類、明るくなるとアブラコと、良型が連発した。帰路は山登りとなり体力を消耗したが、優勝が決まった瞬間は疲れも吹っ飛んで笑顔になった。

2位の大杉和洋さんは同じく地球岬に入釣したが、こちらはロックフィッシュ狙い。優勝には届かなかったが、将来性ある若者の釣りスタイルが大会でも通用することを証明した。3位の土本衛さんはアルトリ岬へと入釣した。カジカでは定評のある釣り場だったが、数には恵まれずやや不満の残る釣果だった。それでも悪条件のなかの3位は見事だった。

この日の大会は天候が悪く、釣果には結びつかなかった。さらに室蘭近辺にも赤潮の影響が出ているとみて間違いなさそうだ。1日も早く魚が帰ってくることを願うばかりだ。【リポーター・藤本康隆=47】

▼成績(総合2身+5匹)(1)小玉均1299点(2)大杉1159点(3)土本983点(4)佐々木977点(5)藤本966点▽身長 小玉カジカ46・2センチ