太平洋側の五目釣りは年明けも絶好調だ。10日、浦河町荻伏沖へ出掛けた。この海域ならではの脂が乗った大型ヤナギノマイやアオソイ、マゾイが釣れ、満足のいく釣果となった。

午前6時、荻伏漁港から第5へいせい丸(吉田大治船長、【電話】090・2056・3131)に7人が乗船し、40分ほどの沖に向かった。晴れ、風は弱く、波1メートル。胴突き仕掛けにオモリ250号、赤イカ、サンマを餌に、水深100~110メートルを狙った。

この日は天気がよく絶好の釣り日和。朝から波はなく潮の流れも穏やかで、釣りやすい状況だった。ところが、思わぬ敵が。スケトウダラが非常にうるさく、ベタ底でも針数掛かってしまう。苦戦してポイントを移動しても、すぐに攻撃に見舞われる。ヤナギノマイが2匹ほど釣れても、5~6匹のスケトウダラがついてきた。

後半からは風が強くなったが、スケトウダラの群れは多少薄くなった。ヤナギノマイは35センチ前後の中型が釣れ、追い食いさせると針数釣れるポイントもあった。さらに大型のアオソイ、マゾイ、ソウハチ、ホッケも交じった。

沖上がりは正午。釣果は1人当たり27~40センチのヤナギノマイが30~65匹、40~50センチのアオソイ、マゾイが船中8匹、マダラ、ホッケ、ソウハチが同数匹。スケトウダラは60匹から3桁釣れ、1~2割ほど抱卵ものも交じった。「ヤナギノマイは凪次第で、今後も期待できる」と吉田船長。今後、スケトウダラが薄くなるとヤナギノマイは大型も交じり数が狙えると感じた。【リポーター・竹鼻雅己=68】