「釣りフェスティバル 2022 オンライン」は今日23日、ライブ配信最終日となる。昨年に引き続き、コロナ禍によりオンラインとなった。89の出展社・団体が、初心者向けのグッズからディープな釣りファンまで、だれもが楽しめそうなものを提供してきた。昨年に引き続いて、今年もメーカー各社の「一押し」商品を紹介します。

★マルキユー

釣りえさメーカー「マルキユー」は、初心者もベテラン釣り師も気軽に釣りができる「お魚ガブッちょ ブラクリのエサ」を推奨している。手軽に楽しみたい人を応援する同社の「九ちゃん応援団シリーズ」第3弾で、昨年10月から市場に投入されている。

一見、動物のビスケットかグミのようなフォルムがかわいらしい。エビ、カニ、ヒトデ、イカ、ウナギ、サカナの6形状がある。その1粒1粒には、新鮮なアミエビを約10匹も配合しており、魚の食性にも合わせてある。

狙うのは、岩などが重なり合ったゴロタ石や石積み、消波ブロック周り、磯場の根周りなどにいるカサゴ、ソイ、メバル、ハタなどの根魚やベラ。ブラクリ仕掛けの針にチョン掛けして落とし込む。根魚の好きな赤色と、イチゴ風味のフルーティーな香りでアピールする。

淡水や磯のまきえさなどが主力だったマルキユーは、5年ほど前から海釣りにも力を入れ始めている。1990年代にはバイオワームを開発。シロギスなどの対象魚種に威力を発揮してきた。「お魚ガブッちょ」は、その最新進化形と言っていいだろう。

淡水ならミミズやサシ、海の根魚などはイソメなど、ニョロニョロ系の虫エサはダメ、コマセのにおいが苦手という人も、これなら関係ない。釣りを始めたい人、短時間でもいいから楽しみたい人向き。釣り人口の裾野を広げる意味でも、こんなエサが手元にあるとありがたい。【赤塚辰浩】

★ヤマシタ

ヤマシタは「エギ王K」(3・5号)にピーカンブルー、マッディキング、クラクラウッディの3色を追加する。エギの背中後方部に、イカが抱き込む際の目印とする発光色「490グロー」を搭載。潮の色や光量に応じた最適な紫外線発光アピール「ネオンブライト」も可能にした。落とし込む時のブレを抑制する専用構造により、春のデカイカやスレたイカにも違和感を与えない。3月上旬から出荷の予定。

★シマノ

シマノが誇るスピニングリール「STELLA(ステラ)」が、さらに進化を遂げた。新しく設計されたギア歯面により、ギアの耐久性が約2倍になった。ラインの放出抵抗も約6分の1に減ったため、キャスト時はもちろん、1グラムのジグヘッドから100グラムのメタルジグの落とし込みまで、ラインの引っかかりが少ない。巻き上げも軽くなり、巻き取りのトラブルも減る。37年ぶりのワッシャー材質進化により、耐久性も10倍以上。まさに「一生もの」の相棒になる。

★アルファタックル

アルファタックル「GLASSLAM OVER」がパワーアップされた。グラスソリッドのしなやかさが存分に生かされている。

「55-260S」(オモリ負荷40~120号)は、5:5調子で、コマセマダイを筆頭とするフルムーチングスタイル。イワシエサのヒラメ、イサキ、青物などの五目釣りにも向く。

7:3調子の「73-200ML」(同30~100号)はLTなどのライトゲームやウイリー五目で。「73-220MH」(80~250号)はテンビンコマセ、落とし込み、中深場まで網羅できる。ブリ、ハタ、オオカミ級のシマアジ、アカムツ、オニカサゴなど用途は幅広い。

★ハヤブサ

タイラバはすっかり定着した。ハヤブサは「極厚」タイラバネクタイの「フリースライド カスタムシリコンネクタイ バルキーカーリー ダブル」で、釣りファンにアピールする。

一般的なシートのほぼ倍となる0・6ミリ極厚シリコンシートを使ったバルキータイプが登場。分厚くしてフック絡みを激減させるとともに、力強い水押しで強波動を発生させる。規則正しいアクションで、獲物を誘う。

★tailwalk

イカメタルゲーム、オモリグゲームに対応する新シリーズ「METALZON SSD」が、「tailwalk(テールウオーク)」の新たな看板ロッドとなる。より技術と繊細さが求められるようになったイカメタルゲームでは、アタリを逃さない感度を実現させた。オモリグ対応モデルも新登場。全部で7シリーズある。

★ダイワ

ダイワの主力電動リール「SEABORG」のパフォーマンスが上がっている。「22SEABORG200J」は自重490グラム+AIRコード135グラムの計625グラムと、従来に比べ100グラム(約14%)の軽量化を図った。一方、搭載している「MAGMAXモーター」の巻き上げ力は10キロと、10%アップ。「ATD(オートマチックドラグシステム)」でドラグ力10キロと、20%アップさせた。そのうえ、操作は寄り快適に。アプリを使った情報入力もできる。軽量コンパクト&ハイパワーを実現させた。

「SEABORG500MJ-AT」は、メガパワー&メガスピード。搭載モーターの巻き上げ力は従来の1・5倍の22キロ、1キロ負荷時の巻き上げ速度は同1・1倍の毎分180メートルとなっている。ATDのドラグ力も1・8倍の23キロ。滑らかに効き続ける。

<釣りフェスティバルとは>

「釣りフェスティバル」は2015年(平27)から「ジャパン・フィッシングショー」として開催され、20年に現在の名称となった。幅広く釣りの楽しさをPRする来場型イベントだったが、昨年はコロナ禍で初のオンライン開催とした。日本だけでなく、世界100カ国から26万人以上のサイト訪問者、500万回以上のPVを数えるなど、予想を大きく上回った。

21日から始まり、最終日となる今日23日は午前10時から午後6時30分まで、「第13代アングラーズアイドル」の最終選考会、新製品紹介、トップアングラーによるトーク&ライブなどが予定されている。

オンラインサイトでは、「釣りを始めるきっかけ」を提供したり、釣った魚をおいしく食べるレシピサイトも紹介されている。視聴無料。2月末まで公開。https://www.tsurifest.com