迫力のあるグッドサイズのメバルが続々とヒットした! 兵庫・明石の林崎漁港から出る小松乗合船(日刊銀鱗倶楽部加盟店)で2月25日、明石海峡大橋東側の深場を探ると朝イチから良、大型が次々に掛かる夢心地。ヒットした瞬間、細ハリスをいたわりながら、鋭い締め込みに耐えて引き上げるスリリングなやりとりを堪能した。竿頭は村上良昭さん(赤穂市)で20~30・8センチを20匹ゲット。船中で尺クラスが2匹、28センチ以上は15匹、27センチ前後はかなりの数が上がった。メバルはこれからが本番。水温の上昇とともに活性がぐんと上がり、絶好機を迎える。

待合室から大盛り上がり。というのも、当日は昨年、尺メバルが多数上がり、小松乗合船で毎年、開催されている「メバル3匹合計長寸大会」の順位が大きく入れ替わった日と条件がほぼ同じだったからだ。ポイント、潮まわりともにばっちり。そんな期待に胸を膨らませ早朝から明石海峡大橋の東側の深場へ入った。

水深は約40メートル。潮が西へとろとろと流れる好条件に恵まれ、シラサエビを餌にした胴突き仕掛けを下ろすなり良、大型が入れ掛かり。1投目から生内和裕さん(明石市=3日現在1位)が27、28・5センチをダブルで釣り上げ意気揚々。「深場の朝イチは誰よりも早く仕掛けを落とすことが大事なんですよ」とにんまり。

底には7メートルほどの高い磯があり、食わせたあとのラインブレークをいかにかわすかが大事になる。磯のてっぺんを船が通過すると数人が同時に竿を曲げることもしばしば。しかも28センチ超の大型ばかりで、ひやひやしながら、強烈な締め込みをいなすやりとりを堪能。

右舷で竿を出す高橋貴和さん(神戸市=3日現在2位)は「深場のメバルはあまり浮かないので、ベタ底狙いが効くんですよ」と次々に竿を曲げる。船尾では常連の村上さんが、技ありの大物をゲット。5・3メートルの磯竿をしっかり止めて待つことで4本針(55センチのロングハリス)を潮になびかせ、シラサエビを自然に泳がせる釣り方で30・8センチを仕留めた。

だが、いつまでも釣れ続かないのがメバル釣り。2時間ほどすると風が強まり、ポイントを攻めづらくなったため風裏の淡路島の東浦沖へ。こちらはサイズは落ちるが、サビキで連掛けが楽しめる。すると村上さんが20~25センチを5連、船山剛隆さん(神戸市)も同型を4連で匹数を伸ばす。

そして、ラストは再び深場へ。潮の流れが速くてポイントを流しづらく、朝のような大型ラッシュとはいかなかったが、一発大物を狙い続けるとぽつりぽつり良型が掛かり、再び尺メバルがお目見え。細仕掛けで鋭い引きをいなすメバル釣りにはまっている船尾の田中俊規さん(明石市)が30・3センチを食わせ「めっちゃ楽しい」と喜びを爆発させた。

終わってみれば船中で28~30・8センチが15匹もヒット。尺メバルが2匹止まりで大会順位が大きく変わることはなかったが、かなりの良、大型が上がる好釣果だった。メバルはイカナゴなどのベイトが増えてくるこれからが本番。大型シーズンを迎え、4月下旬までアツい戦いが繰り広げられる。【近江康輔】

【問い合わせ】小松乗合船【電話】078・923・8711。乗合船料金はメバル釣り8000円(エサ付き)。午前5時半集合。木曜定休。ほかにも、明石浦に丸松乗合船(日刊銀鱗倶楽部加盟店)【電話】090・6981・4620がある。

【交通】第2神明道路の玉津ICを出て国道175号を南下。和坂交差点を直進。山陽電鉄の踏切を越え、林小学校前の信号を右折し、県道718号へ。3つ目の信号を左折。林崎漁港内の同乗合船待合所へ。

◆「小松乗合船」では「第15回メバル3匹合計長寸大会」を4月末まで開催中。参加費は無料。ただし乗合船料は各自の負担。3位までの入賞者には本社盾のほか、10位までと、14、21位の人に賞品が贈られる。3日現在、トップは生内さんで、92・3センチ(32・4、30・2、29・7センチ)。