東京湾遊漁船業協同組合は24日、羽田空港東側の海岸一帯で清掃活動を行い、ゴミ袋150余りを回収した。参加者は同組合員33人のほか、東京海上保安部からも3人が応援に駆け付けた。

この活動は、羽田空港の拡張とともに空港の東側に造成された浅場を守っていこうと2001年(平13)9月、同組合のボランティア活動として初めて実施され、毎年行われてきた。16年6月の実施以降は、東京五輪開催準備のための規制や、コロナ禍でできなくなっていた。今回は6年ぶりに行われた。

この日は、組合員の釣り船2隻、上陸用に用意した小型船4隻で羽田空港東側の浅場水域の海岸に上陸。ポリ袋などを手に、清掃した。午前10時30分まで約2時間で、ペットボトルなどがゴミ袋約150個に収集された。

同組合の飯島正宏理事長は「羽田空港周辺は私たち釣り船業者にとって重要な釣り場。中でも8キロにわたって造成された浅場は、海洋生物にとって非常に貴重で重要な場所となっています。近年はマイクロプラスチックによる海洋汚染も問題になっており、特にペットボトルなどを中心にゴミを収集しました。豊かな海であった東京湾を守り育てるという意味もあり、今後もこうした活動を継続していきたい」と、意義を語っていた。