関東の主要河川で1日、アユ釣りが解禁となった。茨城・久慈川では約150人(久慈川漁協調べ)が訪れた。最低気温が13度と冷え込んだため、解禁当初の午前5時すぎは追いがひと息だったが、午前8~9時ごろから日が差し始めて気温が上昇すると、アユの追いも活発になった。

菜洗でサオを出していた地元大子町在住の永瀬洋さん(46)は、午前8時から午後2時までで最大22センチを含めて25匹を掛けた。「午前10時30分ぐらいから入れ掛かりになった。平水でアカ付きも良く、全般に個体がデカい」と話した。

最初は7号の3本イカリで3~4匹続けてバラした。「解禁当初は小型が多いし、掛かりも浅いと思って、しっかり掛けようとイカリも小さめにしていた。獲物が大きく、身切れしてバラしていたので、7・5号と大きくして数が伸びた。8号でもいいぐらいだったと思う」。場所によって釣果やサイズにバラつきはあったものの、周りを見渡しても15~20センチと良型ぞろいで、10匹以上釣れた人が多かったという。

昨年はまとまった雨が解禁前日に降り、上流部から濁りが入って、初日の午前中はまったく釣りにならなかった。今年は上々の滑り出しとなった。

地元漁協によると、今季は天然遡上も目立っていたという。5月の連休明けには福島県との境で、茨城県側の最上流部にあたる下野宮地区まで目視できた。ハミ跡も確認されていた。それが実証された。

連休明けから始めていた放流も今年は4月22日から行い、本流に約1600キロ放流した。全体で2000キロ予定のため、残り400キロは支流での放流を見込んでいる。