魚釣りが大好きな仲良し夫婦が旬のイサギを爆釣！！　よく肥えた良型が釣れ盛っている中紀・日ノ岬沖へ先日、和歌山・湯浅の乗合船「なぎ丸」（日刊銀鱗倶楽部加盟店）で出ると、朝イチから入れ掛かり。得意の連掛けで匹数を伸ばした和歌山市の日置義信さん、純さん夫妻が28～39センチを104匹釣り上げた。記者も待望の40センチを仕留めたほか40匹ほどゲット。数、型ともに大満足の釣行だった。【近江康輔】

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「魚釣りは夫婦円満の秘訣です。イサギは釣ってよし食べてよし。今日もたくさん釣りますよ」。釣り好きの日置さん夫妻が朝から連掛けラッシュ。ポイントの水深は約38メートル。鉄仮面（スチール天秤）に、たっぷりアミエビを詰めて仕掛けを投入。底から5メートルほど引き上げ、その上10メートルの間でリールのハンドルを3回早巻きし、コマセを振り出しては止めることを繰り返すとグッグッグッと針掛かり。

そのままゆっくり引き上げて追い食いを誘い、2匹目、3匹目をゲット。開始早々のトリプルに「重みが増していく手応えがたまらないね」と義信さんがにんまり。妻の純さんも、負けじと良型を2連掛け。2人はなぎ丸に月3回ペースで通い、四季折々の魚を狙っている。最大の大物は20キロのイシナギで、イサギの最長寸は40・5センチ。最高匹数は193匹も釣っているだけに手返しが抜群に早い。

ペアの釣り道具はなんと魚はずし。右手に握ったまま釣り続け、取り込んだらすかさず獲物を外し、ナイフでしめてはクーラーに放り込む。ビギナーはこれに手間取り、釣果が伸びない。さすがだ。朝は上り潮がゆっくり流れ、水面直下までイサギが乱舞するほど活性が上がり、たちまちクーラーが埋まっていく。記者は指示ダナの上から下へ探ると大当たり。水深28メートルでグングンと大きなアタリがきてドンドンドンとロッドがしなる。強い引きを慎重にかわして取り込んだのは40センチのジャンボイサギ。迫力満点の魚体に感激した。

2人はタナの見極めも的確だった。潮の流れが速くなり、イサギが浮かなくなると底付近に狙いを変更。ペースを落としながらも手持ち竿でアタリを逃さず、ほぼ1投1匹で釣っていき、28～39センチを大型クーラー満タンに釣り上げ、正午前にフィニッシュした。

竿を置くと真っ黒に日焼けした顔でにっこり。「今日もいっぱい釣らせていただきました。船頭さんに感謝です。今夜はイサギをたたき、アクアパッツアにして、主人とお酒を飲むのが楽しみです」と純さん。和歌山の豊かな海で魚釣りに没頭し、釣りたてのうまい魚で晩酌。夫婦で魚釣りって、いいもんだなとうらやましくなる釣行だった。

【今後の見通し】イサギは魚影が濃いので期待大。上り潮がほどよく流れれば3桁釣りもありそう。40センチ超の大型もこれからが好機だ。釣期は7月末まで。

【問い合わせ】なぎ丸　電話　0737・62・3890。イサギの乗合船料金は1万1000円（仕掛け1個、アミエビ、氷付き）。無料仮眠所あり。午前3時半までに集合、午前4時前に出船。イサギ釣りは日刊銀鱗倶楽部加盟店におまかせ！！　僚船も好調に釣っています。釣果欄を参考に釣行してください。

【交通】電車はJR紀勢本線の湯浅駅下車。海岸方向へ徒歩約15分。車は阪和自動車道有田ICを出て国道42号に入り、湯浅の交差点を右折。約3分で湯浅港。