モデルでツリジョの“つーちゃん”こと利水つばさが、千葉・金谷「光進丸」(岡澤裕治船主=44)で、カワハギ釣りに挑戦した。メインキャストを務めたBS釣りビジョン「TSURI na KIBUN」で1度経験はあるものの、約1年半ぶり2回目のチャレンジ。今回“ユージ船長”こと岡澤船主が先生役を買って出た。台風通過後とあって、強風の上に潮の流れも速く、決して良い状況ではなかったが無事本命2匹を釣り上げた。

「今日は釣り方を復習してもらいつつ、新たに1つテクニックを教えましょう!」とやる気満々のユージ船長。「カワハギ釣りは海の中のイメージが大事。いろんな釣りの中でも、食わせの間“オンオフ”が大切で、最も魚と会話ができる釣りだと思っています」と続けた。

サオは「9対1の先調子がベスト。アタリはサオ先で感知するので、より繊細に反応してくれるほうがいい」とユージ船長。また、「カワハギは海中でホバリングしながら、何のアタリも出さずに、きれいに餌を取っていきます」と説明。これが、“餌取り名人”たるゆえんだ。「重要なのは『食べさせる時間と食べさせない時間』。餌を止めていたらバイキング状態だけど、誘いが速すぎたら食えない。車のギアでいえば1~5速までの誘いを試して、その日のパターンを探すといい。仕かけを上げて餌が残っていれば誘いが速かった、なければ遅かったということ。静と動のメリハリが大切です」とレクチャーした。

基本的な釣り方のレクチャーを受け、いざ出陣。まず最初のポイントは港の目と鼻の先。第1投目でいきなりヒット。「あっ、きた!」と喜ぶつーちゃんにユージ船長は「途中で止まればカワハギだから」。だが、上がってきたのはベラ。「OK、OK。やってることは間違っていないよ」とユージ船長。だがこの後は、トラギス、キタマクラなどの外道祭りに突入。なかなか本命に出会えなかったが、「後半のつーちゃんだから!」とポジティブにほほ笑んだ。

魚との会話を続けること約2時間。ワッペンサイズだったが、本命にようやく思いが届いた。「コチョコチョとした感じのアタリがあって聞きアワセで上げた。巻いている最中にいなくなったような感じもしたけど、いてくれて良かった~!」。だが、その後は再び外道タイム。2匹目の良型を上げたのは終了30分前。“後半のつーちゃん”らしい展開となった。「誘い方を変えて、揺らす感じでゆっくり落として、着底したときにアタリがきたので、糸をたるませずに針をかける感じで合わせた。イメージ通りにかかると楽しいですね!」。

結局、本命は2匹に終わったが、ベラでツ抜けの12匹など外道は大漁。なお、トップは11匹だった。「ベラクイーンだね」のユージ船長には笑顔で「うれしくないです」と返した。この日の状況をユージ船長は「風が強くて、答えが出にくい状況」としつつ、「ブランクの空いた2回目だから、3匹釣れれば100点だと思っていた。なので、2匹取れたので80点。この状況を考えれば上々ですよ」と評価した。つーちゃんの釣りを「サオの使い方が上手です」と褒めつつ、「でも、掛かったときに焦って(リールを)巻いていて、それが原因でバレていることもあった。そこが次の課題かな」と続けた。

今後の状況について町田崇船長(43)は、「ワッペンが湧いてくれば、どのポイントでも数が期待できると思います。今はまだ潮温が25~26度あるので集まっていませんが、もう少し下がれば魚は集まるし、型もみられるので、10月以降は一番面白い時季に入ると思います」とアピールした。

この秋、餌取り名人との会話を楽しんでみませんか?【川田和博】

◆金谷「光進丸」【電話】0439・69・2697。出船7時、氷付き9000円。餌のアサリむき身は1パック1000円。金谷港のブランド「黄金アジ」も受け付け。※集合時間等は必ず電話でご確認ください。

■釣果を決する餌付けのポイントはこちら>>