「第9回2022丸松カワハギGP」(主催・丸松乗合船=日刊銀鱗倶楽部加盟店)の決勝戦が5日、行われ、2回の予選を勝ち抜いた18人がカワハギの総匹数を競った。今年はカワハギの群れが大きく、6人が100匹超えの釣果を引き出す熱戦を繰り広げた。優勝は西山典孝さんで、2位の吉武賢次さんに1匹差で逃げ切り、120匹を釣り上げた。3位は、116匹の井関圭一さんが入った。なお、参加者の協力のもと、全釣果の4分の3がリリースされ、資源保護にも配慮した運営が行われた。

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「3ケタも釣っていたとは思っていなかったのでびっくりです」。スタートダッシュを心がけて匹数も数えずに夢中で釣りまくった西山さんが予想を上回る釣果に驚き顔。優勝の盾を手にして最高の笑顔をみせた。

底からオモリ1個分を引き上げ、ふわふわと誘うことでアタリを引き出し、短いハリスの下針ですかさず上アゴにフッキング。そのあとオモリを底に付け、中オモリでたるませていき、2匹目を掛ける釣り方で連掛けラッシュ。「トリプルが1回、ダブルは10回以上ありました。餌を吸い込む強弱を見極めてハリスの長さを調整し、吸い込みタイプの7号針で匹数を伸ばしました」と振り返る。

表彰式では「自己記録(65匹)を大きく更新することができてうれしいです。これからも、きょうのようにちょい宙で小アタリをとり、誘い下げで掛ける釣り方の精度を高めていきたい。どんな状況でも対応できるようになってトーナメントで活躍できるようになりたいです」ときっぱり。西山さんがさらなる高みを目指して釣技を磨いていく。

◆2位・吉武賢次さん 活性がすごく高かったので高感度の先調子竿(がま船・カワハギEX)で掛ける釣りに徹しました。オモリを底から5センチ上げ、掛け針(がまかつ広速4号)で匹数を伸ばしました。最後のほうはすれてきたので、やわらかめ竿(がま船・シーファングカワハギ179SS)で吸わせる釣りをし、ぽつぽつ拾えたのもよかった。

◆3位・井関圭一さん オモリを底に付け、集寄(集魚板)を揺らしながら、たるませていき、1匹ずつ確実に釣りました。針は吸い込み針の6・5号、ハリスは上が7センチ、真ん中は10センチ、下8センチで落とすスピードに変化をつけて探り、一番食ってくるハリスの長さ(10センチ)に合わせました。

【上位成績】(1)西山典孝120匹(2)吉武賢次119匹(3)井関圭一116匹(4)永井憲司104匹(5)藤橋圭一103匹(6)高木雅人103匹(7)池神誠94匹(8)谷口靖典89匹=敬称略。