BS釣りビジョン「きょうも大漁！　関東沖釣り爆釣会」6代目リーダーの太田唯（27）が10日、静岡・田子の浦「海渡」（市川進船主）でアマダイ五目に挑戦した。

天気予報では、関東平野部でも雪予報。海渡がある富士市は午前9時から雨の予報。田子の浦港に向かうと、そんな状況でも陸っぱりからサオを出す猛者がチラホラ見られた。

「アマダイ釣りは5～6回やっていて、つい2カ月前にも相模湾でやりました。そのときは結構渋くて、ゲストはたくさんでしたが、本命は小さいのが1匹でした」とリーダー。また、「2023年の初釣りがこんな状態。いつ雨や雪が降り始めてもおかしくない状況で、前途多難ですね…」と苦笑した。

おさらいの意味も含めて市川浩輔船長（43）に基本的な釣り方を確認後、いざ出陣。ポイントに付きサオを出すと「今日はいつ降ってもいいように、撮れ高重視で行きます」を宣言。その言葉通り、開始早々に「当たった！」。着底後、海底からオモリを1メートル上げて、誘いでサオを上げた瞬間だった。「ん～、食い込んでいるのかな？」でリールを巻くと、サオ先がグンとしなった。食い込んだことを確信し、電動リールで巻き始めると、再びサオ先がグンとしなった。「乗った、乗った！　アマダイは向こうアワセというか、あまり速くアワセるとバレちゃう。だいぶゆっくり待ちました。前回はタチウオのクセでバンとアワセてしまい、バラしましたから」。しかも、宙層で首を振るアマダイ特有の引きもあった。海面に姿を見せたのは良型の本命。これを無事取り込むと「よっしゃ～！　目がクリクリでかわいい。おとぼけ系のゆるキャラみたい」。

その後雨が降り始め、徐々に雨脚が強くなる。さらに、雪が交じり始める。そんな中、サオを出し続けたリーダーにご褒美のようなアタリ。「来たよ、来たよ」。実はその前にもアタリがあった。「落とし直しをして食い込んでくれました。これがアマダイだったらうれしいですね」。上がったのは本命だがやや小ぶり。「かわいいけど、これはリリースですね。チョンチョンと当たったけど食い込まない感じだったので、落とし直したら来た。型は最初の方が大きいけど、思い通りに釣れたのでこっちのほうがうれしい！」と笑みを浮かべた。

午前10時ころ、リーダーは餌を付ける手がかじかみ、海水で手を温めていた。都内で雪が積もり始めたとの情報もあり、早あがりとした。「短期決戦でしたが、記者さんと2人で6匹ゲット。これまでは3匹が最高だったので、この短期間で2匹は上々です。天候さえよければ…」と少し悔やしものぞかせた。

浩輔船長によれば「潮が全く動かず探れなかった上にこの寒さ。序盤に釣れたので、自分もホッとしました。今後は、3月いっぱいはできると思います」と話した。

この日の模様は後日、日刊スポーツ釣り特集（関東版）および、ユーチューブ動画「ニッカン釣りちゃん」で近日公開。