太平洋側の浦河・荻伏沖へ11日、五目狙いで出掛けた。今冬の海域はシケが多く、思うように出漁できない日が続いたが、この日は久々に条件に恵まれた。序盤から脂乗りのいい大型ヤナギノマイが上がり、同じ仕掛けに願ってもいないサクラマスも食い付く幸運があった。他にもマダラやソイ類など、さまざまな料理で楽しめる魚種が釣れる好漁となった。

午前6時、荻伏漁港から第5へいせい丸(吉田大治船長、【電話】090・2056・3131)に6人が乗船し、沖へ40分。晴れ、風弱く、波1・5メートル。胴突き仕掛け、オモリ250号を使用した。

水深70~115メートル。1投目から良型ヤナギノマイが針数釣れる好発進で活気づいた。ほとんど同じ仕掛けで投数を重ねていくと、底付近や中層の水域でサクラマスがヒットした。巻き上げ時や降ろす途中で掛かるためバレることもあったが、願ってもいない銀鱗(ぎんりん)の釣果の出現に船上はさらに盛り上がった。

魚群探知機の反応を見ながらポイントを移動するとマダラや大型ホッケ、ソイ類も次々と釣れた。潮の流れによって食い渋い時間帯もあったが、夜光ビーズの仕掛けのアタリが良かったように思った。

沖上がりは午前11時30分。釣果は1人当たり、25~40センチヤナギノマイが30~50匹、45~50センチサクラマス0~4匹、23~30センチガヤ10~15センチ、40~60センチスケトウダラ20~30匹、他にマダラ、ホッケ、マゾイ、シマゾイが船中数匹だった。吉田船長は「ヤナギノマイ狙いはシケも多いが、出られれば今後も期待できます」との見通しだった。【リポーター・竹鼻雅己=69】