京都の人気河川・上桂川ブランドの美形でおいしいアユを求めて先日、友釣りに出掛けた。18日の解禁日から初めての土曜日とあって多くの釣り人が入川しており、中流域の晨渡橋(しんどばし)に入った。午前中は、下流の瀬の石裏を止め泳がせ釣りで14匹キープ。午後からは橋上流のトロチャラ瀬で群れアユを狙い、静かにオトリを泳がせ群れの中を斜めに通過させたり、群れの中で回転させることで野アユの追いを引き出し20匹追加。合わせて12~19センチの美形アユを34匹釣り上げた。

【日刊FPC・堀内圭三】

山国地区まで釣り場の様子を見ながら車を走らせたが、人気ポイントには既に多くの釣り人が入川しており、中流域の晨渡橋で竿を出すことにした。少しマイナーな場所だが、少し下流には50メートルほどの瀬があり、川底には直径15センチほどの石が沈んでいて絶好の友釣りポイントがある。

午前9時すぎ、まず瀬肩にある石裏にオトリを泳がせようとしたが、その場所には行きたがらない。そこでオトリに0・8号のオモリをセット。強制的に石裏でオトリを止めて泳がせた。すると数秒でキラッとし、次の瞬間、竿にガツーンとくるアタリで、18センチの真っ黄色な野アユをゲットした。

その後もオトリが止まりにくそうな場所にはオモリをセット。泳ぎやすそうな場所にはノーマル仕掛けでオトリをコントロールしながら、瀬肩から瀬尻までを1往復して、午前中に14~19センチの美形アユを14匹釣りキープした。

昼休憩を取った後、橋の上から直下を見ると水深30センチほどのトロチャラ瀬に群れアユを発見。午後からはこのアユをターゲットにすることにした。

午前中とは全く違うシチュエーションで自然にオトリを泳がせながらコントロールする。静かに泳がせて群れの中を斜めに通過させたり、群れの中でスパイラルさせると、12~16センチの野アユのアタックが続いた。そして4~5匹釣って少し釣り場を休めると、また釣れ続くパターンで、午後4時までに20匹を追加。12~19センチの美形でおいしそうな上桂川のアユを34匹釣り上げ、満足して竿を置いた。

春先から低水温が続き成育が心配されたが、釣れた野アユは美形ぞろいでコンディションも良好。今シーズンも期待できそうだ。

【今後の見通し】今季は春先から例年に比べて水温が約3度低い日が続き、アユの生育が10日ほど遅れている。群れアユの姿は多いので梅雨に入ると活性も上がってくる。梅雨明けには盛期を迎え、活発な追いが期待できそうだ。

【問い合わせ】上桂川漁協(日刊銀鱗倶楽部加盟店)電話 075・852・0134、テレホンサービス同・855・0700。年券1万4100円(最近撮影した写真必要)、日券4500円(7月1日から販売)。漁協は水曜日が定休。

【交通】京都市内から約30分。国道162号を北へ。福王子交差点、高雄、京北トンネルを抜け、漁協へ。