釣り具メーカー「ジャッカル」プロスタッフの宮本英彦氏(68)が21日、千葉・飯岡「梅花丸」(梅花武幸船主=60)でひとつテンヤマダイ釣りに挑戦した。同船では15日に「梅花丸マダイダービー」が開幕。1キロ以上がエントリー可能で、初日こそエントリーサイズが上がらなかったが、17日に3キロが上がると、18日に7・61キロ、19日に6・65キロが浮上していた。

「ひとつテンヤの魅力は大ダイとのやりとりです」という宮本氏。自らが監修したロッド「PRIZA MADAI」と流動式テンヤの10号でスタート。道糸(PE)は0・8号、ハリス2・5号を使用だが、「ボクはどこにいってもこの組み合わせです。(PE)1号でも潮で流されてしまうので、特に魚礁周りのときにはオススメです」という。

出港から約1時間で最初のポイントに到着。梅花亮佑船長(34)の指示は「水深43メートル。沈没船周りで底から3メートルまでに反応が出ています」。同船で過去に大ダイ5枚を上げたという験のいい左ミヨシだったが、この日は右ミヨシが良かった。開始わずか15分で2020年同ダービーの覇者、高橋宏通さん(63)のサオが大きくしなった。同時に「ジジジジッ」とドラグが出る音が大ダイを予感させた。上がったのは6・64キロの大ダイ! 「着底したときに違和感があって、3メートルくらい巻いたらガツンときた。でも最初動かなかったので、根掛かりかと思った。今日は取材が入ってるからノルマ5キロ以上と言われたけど、これで役目は果たせました」と安堵の笑みを浮かべた。

これを見ていた宮本氏は「大きいのがいるのは分かりました。自分もやりとりをしたいですね」。だが、この日は潮が二枚潮で釣りづらい。「この釣りは底立ちが取れないと釣りにならない。また、魚礁は根掛かりがやっかいだけど、それを恐れても釣りにならない」と強気で攻めるが、この日は餌取りの小さなアタリばかりだった。

開始から約1時間半後、再び高橋さんのロッドがグンとしなった。上がったのは4・59キロ。「船長が下から3メートルで反応が出ているとのことだったので、サミングで止めたピッタリ3メートルで掛かった」とダービー覇者の実力を見せつけた。

宮本氏のファーストヒットは開始から約2時間後。「結構これを釣るまでにいろいろとやったけど、ここは宙できた。食べごろサイズですね」とほほ笑んだ。

ひとつテンヤについて、「歴史は浅く15年くらい。まだまだ発展途上中の釣り」という。「当時は専用ロッドがなくて、メバル用とかを使っていたけど、柔らかいんです。ないなら作ろうということでジャッカルと組んで硬めの専用ロッドを作りました。遊動式テンヤを作ったのは4~5年前ですね」。そう説明しつつ、リフト&フォールを繰り返し、2匹目の本命をゲット。だが、その後はホシガレイ2匹に終わった。

「朝イチにいいタイを魅せられて『今日はいける』なんて思ったけど、そんなに甘くなった。タックルも餌もいいんですけど、ここがね…」と腕をポンポンとたたく宮本氏。「でも、楽しめました。残してきてしまったので、回収しにこないと…」と再戦を誓った。

亮佑船長は「前半は二枚潮、後半は潮が澄み過ぎ。もう少し濁りが入ってくれれば…」と嘆いた。今後については「ハイシーズンに入るので大ダイが顔をみせてくれるはすです」とアピールした。

この日の模様は後日、日刊スポーツ釣り特集(関東版)および、ユーチューブ動画「ニッカン釣りちゃん」で近日公開予定。