公益財団法人・日本釣振興会の「親子アジ釣り教室」(日本釣りジャーナリスト協議会共催)が25日、千葉・浦安「吉野屋」で開催された。

高野淳さん(49)優衣さん(12)親子は釣り初心者。優衣さんは餌のアオイソメを見ると「無理無理!」とし、アカタンをチョイス。「目標は10匹」としたが、仕掛けを落とすとコマセを振る前に当たった。インストラクターの「巻いてみようか!」で巻くと、いきなりダブルヒット。この日は活性が高く、入れ食い状態。ダブルを連発し、目標の10匹はわずか40分ほどで達成となった。「楽しい!」と笑みがこぼれた。

武士祐也くん(13)は途中船酔い気味で30分ほど戦線離脱となったが、その後復活。「釣りも好きだけど魚が大好きなんです」と声を弾ませ、「東京湾でアオギスは絶滅してしまったのですか?」とインストラクターに質問するほどだった。「楽しい」「楽しい」を連発し、釣りを満喫していた。

この日が3回目という土田雄真くん(9)は黙々と釣りに打ち込んだ。一緒に参加した高瀬雅樹さん(67)は「今までアオイソメがつけられなかったけど、今日はつけられるようになった。これは大きな成長ですよ」。インストラクターに釣り方を教わるとすぐさま当たり、ダブル連発で釣果を伸ばした。

佐々木陽介さん(43)は拓真くん(12)真結ちゃん(8)の親子3人で参加。拓真くんは12歳にして釣り歴は6年だが、「船釣りは年に1~2回。普段は堤防が多いです」と陽介さん。手返しは良かったが、タナ取りがいまひとつ合わない。この日が釣りデビューの真結ちゃんをサポートする陽介さんは、次々にアジを釣り上げいてた。インストラクターの「お父さん、どの辺で釣れていますか?」に「底から2メートルくらい」と陽介さん。拓真くんはすぐさまタナを修正すると釣果に結び付けた。「アジ釣りはタナさえ合えば釣れるから、釣れている人のタナを聞くといいよ」のアドバイスにも素直にうなずいていた。

陽介さんは「普段から釣りはするけど、子どもの面倒を見られるのは1人になってしまうので、インストラクターさんが多いこういう機会はうれしいです」と話した。

当日は気温35度を越える猛暑日となったが、19組45人(大人20人、子ども25人)が3隻に乗船。スタッフは小まめな水分補給を促し、熱中症対策も十分注意の上での開催となった。【川田和博】