洋上の夏祭りだ!。東北6大祭のひとつにも数えられる「相馬野馬追」(福島)を目前にした7月23日、相馬港の日刊スポーツ新聞社指定「賀都屋・明神丸」でカレイとアイナメ主体の五目釣りを楽しんだ。定員15人の乗合船に片舷3人ずつの大名釣り。カレイ類にカサゴ類と多彩なヒットが期待される中で、本祭りさながら、大漁旗を奪い合う「神旗争奪戦」を展開した。

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早朝の1投目。夏祭り(釣り?)の開幕を告げる打ち上げ花火がさく裂した。ググッ、ググッとサオ先をしならせながらヒットしたのは25センチ級のムシガレイだ。同海域でミズガレイ、三陸沿岸でヒガレイ、青森周辺でミズクサガレイと呼ばれる遊泳力に優れた薄身のカレイ。同じみこしを担ぐ同船者たちも次々にヒットを重ね、船上には威勢の良い祭りばやしが響き渡った。

8月からヒラメ狙いに移行した明神丸にとって、春先から続けてきた“来るもの拒まず”の五目釣り。佐藤正明船長(55)は「まだまだ楽しめそうだけど8月から(ヒラメ釣りの)予約がいっぱいだからね」と説明した。ポイントは相馬港の南東沖。航程75~90分ほどの水深60~65メートルラインだ。海底に点在する根まわりではカレイ類やアイナメのほか、ソイやホウボウなど多彩なヒットが期待できる。

仕掛けはオモリ50号セットの片テンビン2、3本バリ(全長60~80センチ)標準。深場だけに1・6~1・8メートルの先調子ザオにPEライン1・5号を100メートル以上巻き込んだ小型電動リールが扱いやすい。エサはアオイソメが万能。同じ底物狙いでもエサを浮かせ気味にするなど、ターゲットによって誘い方を変えることが肝心だ。

今回は右舷船首の斎藤博さん(74=福島市)が船中トップのムシガレイ12匹をヒット。ナメタ(ババガレイ)やホウボウも加え、最後は40センチ級アイナメの連続ヒットで締めた。斎藤さんは「釣れた時の手ごたえがいい。友だちに配ると喜ばれる。8月からはヒラメだよ」と夏祭りを堪能する。さらに同船尾の本田憲生さん(63=福島・大玉村)が船中最大の50センチ超を含むアイナメ11匹、ムシガレイ7匹をゲット。助手として乗船する佐藤船長の妻、裕美さん(54)も仕事の合間に30センチ級アイナメを含む計6匹をヒットした。

すでにヒラメ狙いに切り替わり、明神丸の五目釣りの再開は子持ちナメタが目玉になる11月以降になるが、洋上の夏祭りはこれからが本番だ。【佐々木雄高】

 

◆賀都屋・明神丸(かどや・みょうじんまる) 相馬港に隣接する松川浦に旅館・賀都屋、細町に系列のまつかわ釣具店を経営。保有する遊漁船「明神丸」(10トン)は定員15人(乗客12人)で相馬港の第1船だまりから出航。現在の乗合船は午前4時出船で同11時30分沖上がり。カレイ主体の五目釣りは1人1万円(エサ別)。8月から始まったヒラメ狙いの生きエサ釣りは同1万2000円(生きイワシ付き)。僚船の開運丸(定員12人)も仕立て船として随時チャーター可。予約、問い合わせは電話090・2609・6022(佐藤船長携帯)