BS釣りビジョン「きょうも大漁! 関東沖釣り爆釣会」6代目リーダーの太田唯(28=以下「リーダー」)が26日、埼玉・円良田湖で解禁直後のワカサギ釣りに挑戦。人生2度目のワカサギ釣りで“多点掛け”に覚醒した。

円良田湖のワカサギは20日に解禁したばかり。だが、例年以上に気温も水温も高いことから、先生役を務めてくれたスタッフの山田茂さん(70)は「魚はいるけど食いは渋い」という。山田さんは試し釣りも担当しており、同湖のワカサギを知り尽くしている。

山田さんのオススメ仕掛けは10本針。リールはダイワ「クリスティア」で、ロッドは「この時季は広範囲に探れる方がいいので長めがいい。市販品では短いので、これは私の手製です」と約1メートルを用意。また「餌は赤虫がいい。円良田湖は生息地なので」と胸を張った。

10本針全てに赤虫を付けること自体が細かい作業だが、「楽しい」と目を輝かせるリーダー。早々に1匹を掛けると「追い掛けを狙ってみます」と宣言。すると、宣言通り一気に5匹を掛けた。その後も、ダブル、トリプルを連発させ、「1匹ではもう満足できないかも」とほほ笑んだ。

「この時季はまだ水温が高いのでワカサギは回遊しています。底の方には居付きもいるけど、掛かっても単発。多点掛けを狙うなら群れのタナにしっかり落とせないと無理。それを2度目で、何も教えずにできているので、才能だと思います」と山田さんはリーダーをベタ褒め。「この調子なら100匹釣れるでしょう」と予言した。

この日の朝方は活性が低く、食いは渋い状況。そんな中でも多点掛けを成功させたリーダーにとって、食い気が上がればチャンスタイム到来だ。それは午前10時ころにやってきた。7点掛けを達成させ、その後8点掛けを2回成功させると「もしかして、湖の方が向いているのかな? 私って天才?」と自問自答。正午には81匹を取り込み、山田さんが予言した束釣りが現実味を帯びた。

午後0時半ころにはオーダーしていた昼食が届き、この時点で94匹を確保。昼食後、「1回で100匹を超えたらかっこいいですよね。でも、そうはならないのが太田唯」と笑った。だが、その言葉とは裏腹に、仕掛けを投入するとすぐさまアタリ。合わせて掛けると追い掛け狙い。だが、これは2匹のみ。次の一投もすぐさまアタリ。合わせを入れると「多分下の方で掛かったので、上の方の針で食わせるために仕掛けを少し沈めて…」で再びアタリ。合わせると穂先が大きくしなった。「これは良さそう!」。その言葉通り5点掛けで合計101匹の束釣り達成。この日のサオ頭も獲得した。

「この時季、プロでも多点掛けは難しい。それを何も教えていないのに簡単にやってしまうのは才能です。フィールドテスターを目指しませんか?」と山田さん。「私がですか?」と恐縮するリーダーだったが「私は褒められて伸びるタイプ。次は1000匹目指します!」と大風呂敷を広げた。

「今年は全体的に型がいい。まだワカサギは回遊していますが、今後気温が下がれば、水温は湖面から下がるので、暖かい底に魚が固まります。そうなれば数も釣れます」と山田さんはアピールした。

気軽にワカサギ釣りを楽しみたい方には円良田湖がオススメだ。【川田和博】

この日の模様は後日本紙釣り特集面(関東版)および、ユーチューブ動画「ニッカン釣りちゃん」で公開予定。