日刊スポーツ指定釣り宿「共栄会」では、今年も各宿で年間チャンピオンを選出しました。日ごろから共栄会の各宿をご愛顧いただき、厚く御礼申し上げます。また、選出された皆さま、おめでとうございます。前編は茨城・千葉・神奈川の船ブロック、31日には後編として静岡の船ブロックおよび磯&湖川ブロックを紹介します。(敬称略)
◆鹿島「第三幸栄丸」 岡崎孝さん(55) よく来てくれる常連さん
5~10月は週3日、テンヤマダイ、ヒラメ、ヤリイカ、タチウオで乗船しました。今年は4月29日から開催された大ダイチャレンジで初日に5・75キロを釣って無料乗船券5枚、その後4・75キロで3枚もらったのがうれしかった。来年大ダイチャレンジがあれば7キロ以上、5キロ以上、3キロ以上でコンプリートしたい。第三幸栄丸さんは船頭がみなポイントをよく分かっていて、釣らせてくれることはピカ一なのと、お客さんに優しい。
◆大洗「きよ丸」 小橋三男さん(69) 年間通して来てくれる常連で12月1日ヒラメ解禁日に6・5キロゲット
手応えはあったけど、上がってきた大きさに驚いた。それほど大きいと思っていなかったので、やりとりで疲労感があった。ヒラメ、タチウオ、ヤリイカ、フグ、タコと年間を通していろいろ狙っているけど、今年はテンヤタチが楽しかった。大きく、太さも指5本サイズがザラで、たくさん釣れた。来年は今年並みの釣りができればいいですね。11月のタコの味が良く、知り合いに配っても評判が良いので狙いたいです。きよ丸さんはおかみさんが体調を崩してしまいましたが、家族ぐるみで親切、アットホームです。下船の際にも船長が丁寧にあいさつをしてくれるのがいいですね。
◆飯岡「梅花丸」 松原美千代さん(53) 7月30日、梅花丸マダイダービー最大8・66キロ
根がかりかと勘違いするほどの重量感があり、次第に良い走りに変わり、上がってみれば8・66キロ! 重いわけですね。マダイダービーの3カ月半、1匹を競うわけではなく、皆さんで互いに励まし合い、アドバイスもあり、切磋琢磨(せっさたくま)しながら成長、向上できたのが良い思い出です。来年は平均的に釣れるような技術向上が目標です。梅花丸さんはいつ行ってもスタッフの皆さんが優しく、出船前も帰港後も親切で、まるで故郷に帰っているようなアットホーム感が好きです。
◆大原「力漁丸」 金子聡さん(62) 常連さん
今年はどこに行っても、何を釣ってもいっぱい釣れた。サイズは良くなかったけど、こればかりは狙えないので…。来年もまたいろいろ釣りたいですね。力漁丸さんには40年以上通っていますが、船長、若船長(仲乗り)の2人がいるのがいい。餌をすぐに持ってきてくれたり、タモ入れをしてくれたり、船を下りる時に道具を持ってくれたり。年齢的にラクなところがいい。
◆相浜「松丸」 北由之さん(66) シマアジ1キロ以上10月30日9匹、31日6匹、合計15匹
1キロ以上のシマアジはサメに取られたり、口切れしたりで数多く釣るのが難しいが故に非常に感激です。来年は4キロ以上を釣り上げたいです! 松丸さんは親切で、シマアジにこだわりのある船長といつも明るいおかみさんがいい。釣り人の心をつかんでいるので、ホームページの釣果情報を毎日読むのが楽しみです。
◆小湊「鯛丸」 市原正勝さん(74) ヒラマサ23・7キロ&21・5キロ
23キロは最初大きくないと思ったけど、途中から「あれ?」となった。120センチくらいあったので、慎重に上げました。今年はもうないと思っていたところで21キロのヒラマサには驚きました。年間1匹でも難しいのに、まさか2匹も釣れるとは思わなかった。来年も、今年のようにうまい具合に釣れてくれるといいですね。鯛丸さんは年間平均してタイとヒラマサを狙っているので、釣りものが定まっているのがいい。俺は「ここで」と決めています。
◆太東「重宝丸」 折橋享さん(62) 11月3日、ヒラメ5キロ
はじめは「サメ?」な感覚で、引きも青物かサメだったので、上がってみてびっくりしました。今年一番の思い出となりました。大きいのが釣れるのは宝クジみたいなもの。船長がいい場所に連れて行ってくれたからです。重宝丸さんには引き続き通うつもりですが、商売気がないので何とも言えないけど…(笑い)。
◆勝山「宝生丸」 沖山峯保さん(75) マダイダービー、ワラサ、アジ、イサキと年間通して好釣果
今年最も印象的だったのは、マダイダービーで、同量で2位だったこと。来年ですが、もう年齢的にも75なので、すべての釣りが最高の年になりますように。宝生丸さんは、気楽で落ち着ける船宿です。
◆保田「村井丸」 田宮友美さん(47) 11月12日、保田沖90メートル落とし込みで9・2キロのブリ
釣れると思っていなくてびっくり。重たくてなかなか上げられなかった。リールも小さくて大変だったけど、上がったらうれしかった。今年は8月30日にも9・4キロのブリが釣れたのが思い出です。来年はアジを基本に、青物やシマアジを狙っていきたい。村井丸さんは船長が親切で、すごくフレンドリー。漁場も近いので、釣りをしている時間が長いのもいいですね。
◆吉浦「八平丸」 宮田竜也さん(52) 8月20日、マダイ11キロ(90センチ)
とにかく引きが重かった。自作の短い仕掛け(ハリス5号7メートル3本針=エダスの長さはバラバラ)でしたが、上がってきた魚をみて「信じられない。何だコレ? こんなのいるんだ」となった。隣の人がタモ入れしてくれたけど上がらなくて、2人で上げたけど、上げてからしばらくは無言になってしまいました。常連の間では3本針に大型が来ると言われています。来年も大きさを求めて、目標12キロで頑張ります! 八平丸さんは船長がとにかく外房独特の人で優しく、親しみが持てます。
◆金谷「光進丸」 高橋杏太さん(31) 11月6日、カワハギ89匹
すごい食い気で、時合いが長かった。荒食いの時間も多かったですね。でもサイズが出なくて、3分の1はリリースしました。カワハギ釣りはシーズン10回くらいですが、今年はダブル、トリプルヒットが多かった。来年は良型の数釣りを目指したい。光進丸さんの魅力は船長のキャラクター。明るくて元気なので、とても気持ちの良い船宿です。
◆千葉寒川「小峯丸」 宍倉直樹さん(44) 船宿記録8月20日、タチウオ141センチ、同11月26日、LTアジ274匹達成
タチウオは2本バラした後の141センチだったので、とてもうれしかった。今年のテンヤタチは数が少なかったけど、大きいサイズが出たので良かったです。来年もみんなで楽しく釣りができればいいと思います。小峯丸さんは船長が親切に教えているので、とても雰囲気のいい船宿です。
◆富津「みや川丸」 井上孝悦さん(63) マダコ、イイダコ 年間を通じて好釣果。4月29日にはマダコ良型6匹
マダコ釣りは技術よりもその日の運の良しあしがあるため、テンヤに乗った時の緊張感と釣り上げた時の喜びは格別です。今年の東京湾イイダコが、資源の枯渇なのか、ポイントの移動、変化なのか、釣れる数が少なくなり残念でした。来年は魚種に関係なく、どんな魚でも釣れるようになりたいと思っています。みや川丸さんは、船長とおかみさんがとても親切で、丁寧に対応してくれます。それもあり、お客さん同士も和気あいあいとしていて雰囲気のいい宿だと思います。
◆富浦「共栄丸」 飯島龍弥さん(64) 亡くなった先代の渡船時代から通っていただく常連
今年はマダイで自己記録が更新でき、ダービーで5位入賞できたことが印象に残っています。食ってくれた魚に感謝と、釣らせてくれた船長、ありがとう! 来年の目標は自己記録更新と共栄丸レコードかな(笑い)。共栄丸さんには渡船のころから長年お世話になっていて、大船長からヒロ船長に受け継がれたけど、人への思いやりと優しさ、あたたかさ、そして釣り人に何とか釣らせてあげようとする努力と気持ちがうれしくて通っています。ヒロ船長のボケとつっこみも魅力でオススメですよ。自分の中では最高の船宿です。
◆山下橋「広島屋」 加藤将充さん(27) 山梨県より頻繁にご来店いただき、寡黙な方の魚を釣り上げた時のうれしそうな笑顔がステキで船頭のテンションを上げてくれる釣り人
まだ通い始めて2~3年ですが、レジェンドな常連のワザを盗んで、技術向上したいです。船釣りは広島屋さんだけで、初めての定宿です。山梨から2時間かけて月1~3回通っていますが、遠くても船長さん、仲乗りさん、スタッフさん全員が良い方で、釣らせてくれるので通っています。石井船長も鈴木船長も、釣らせたい気持ちであふれています。
◆川崎「つり幸」 加藤陽一さん(80) キス、アジ釣りの常連
キスは、7年くらい前は100匹超えるのが当たり前だったけど、アカクラゲが出てしまい2~3年前からは1束超えが難しい。今年は50~60匹で、ムキになって数にこだわらずのんびり釣っても釣れてしまうので、魚も警戒しなくなっている。アカクラゲがいなくなっても水温が高いせいか、キスの食いが戻っていない。キスは最後までやりたいので、いつまでも釣れる海であって欲しい。つり幸さんは船頭それぞれの流し方、ポイントがあるので、自分の好きな船頭に当たると釣れるけど、みんな優しい。昔の船頭は怖かったけどね…(笑い)。
◆根岸「つり孝」 篭崎規幸さん(74) 9月10日、LTアジ123匹
朝からずっと良く釣れました。つり孝さんには30年以上お世話になりましたが、12月30日で廃業のため、大変残念です。
◆久里浜「大正丸」 原田一希さん(45) 年間通して好釣果。釣り技術が目に見えて向上
テンヤタチウオで大型が釣れた時は興奮度MAXでした。テンビン(餌釣り)でサオ頭獲得は今年一番の思い出です。来年はサオ頭の回数を増やしたい。大正丸さんは、船長が優しい!
◆毘沙門「新店丸」 吉野通夫さん(70) 年間通して通う常連
今年は8月21日に釣った5・07キロのマダイが最も印象に残っています。手応えがありました。来年は数釣りもしたい。私は新店丸さんオンリーです。月に4~5回通っていますが、マダイが釣れるポイントを走り回らず、粘ってくれるのがいい。
◆鶴見「新明丸」 田中義昭さん(42) 10月11日、中ノ瀬で5キロのトラフグ
根がかりかと思った後、魚と判明。船長の「サメ、サメ! 切っちゃえ!!」コールの中で上がったのがバケモノ級のトラフグでびっくりしました。今年は湾フグ38匹で自己ベストを出せました。来年は安全に釣りができれば本望です。新明丸さんはアットホームで何度来ても安心、安定です。
◆長井漆山「すえじ丸」 尾崎政春さん(72) 総合的に
今年の思い出は、サオを新調して39匹釣ったことです。来年はシケが少なく釣りができたらいいですね。すえじ丸さんの魅力はお客さんをおもてなす心。オマツリしてしまった時にほどいてくれたりは、うれしい限りです。
◆八景「太田屋」 藤井秀育さん(38) 9月3日、バチコンで44&42&40センチのアジを連発。それ以外でも40センチ超をコンスタントにゲット
「やった~! 狙い通りに来た!」という感じ。今年は(40センチ以上の)ギガアジが入れ食いのタイミングがあり、とても楽しく釣りができました。来年は45センチ以上、できれば50センチ以上を釣りたい。太田屋さんは、船長さん、仲乗りさん、おかみさんとみんな良い人で接しやすいです。
◆新安浦「長谷川丸」 斎藤正樹さん(44) 10月1日、観音崎沖タイラバでマダイ7・1キロ(75センチ)
青物(ブリ)のような引きだったけど、横に走らなかったので「もしかしたらタイかも?」と思った。自己ベストを更新できました。来年は8キロ以上を上げて、自己ベストを更新したい。