演歌歌手前川清(75)の長男でシンガー・ソングライターの紘毅(38)が7日、神奈川・野島「村本海事」(関口真一船長=61)でアマダイ釣りに挑戦した。野島堤防への渡船がメインの村本海事だが、18日から隔週で、遊漁船「はなれ」による船釣りをスタート。同船はその時季に旬な魚をターゲットとするが、2&3月は「アマダイ」狙いで出船する。今回はトライアル釣行も兼ねての乗船となった。

船釣りや湖川など、さまざまな釣りをカバーする紘毅は「この時季はカワハギとアマダイ。アマダイは年間で3番目以内に入るくらい行っています」。目標を確認すると、「実は前回1匹終わっているので、つ抜けと言いたいけど、今日は大きいの、40(センチ)アップを目指したいです」。

仕掛けも自作だ。一般的には2メートル2本針だが、1・5メートルと短め。「村越正海さんとご一緒させていただいたときに、もっと短いハリスでバンバン釣っていました。効率的だとは思うけど、自分では釣れていないので、信じ切れていないです」とした。だが、「今日は試してみよう思っています」と続けた。

開始から1時間ほどで潮止まりを迎えると、テンビンからそれぞれ20&40センチの短ハリスにチェンジ。「底潮がどう動いているのか分からないけど、これなら確実にタナ取りができます」。だが、ファーストヒットはイトヨリだった。アタリはあるがヒットなし。 約1時間で1&1・2メートルに変更。だが、これが悪夢の始まりとなった。釣っても釣ってもトラギスの連続。「落とした瞬間に食って来る。タナを取れない」。トラギスのつ抜けはすぐさま達成した。村本海事タイラバ船の関辰也船長が38センチのアマダイをゲットすると「獲物はいる。やる気が出て来ました」。だが、釣れども釣れどもトラギスばかりだった。

「次がラストになります」。関口船長のコールが紘毅を奮い立たせる。「最後の1投まで諦めませんから」。だが、反応なし。「最後のひと誘いで…」とオモリで底をたたくと、違和感を感じたのか即座にアワセた。サオ先がグンとしなる。「根掛かりですね」と一度は苦笑したが、すぐさま「違う、魚だ!」。だが、「アマダイではない。これはエイですね。実はアマダイで3回連続エイを釣っているです」というが、その目は楽しそうだった。そして、実際エイだった。

この日は、イトヨリ、カナガシラ、カサゴ、オニカサゴ、レンコダイ、エイにトラギス多数のゲスト祭りとなった。だが、「アマダイでオデコは初めてだけど、それでも楽しかったです」と笑みを浮かべ、「18日から開始ですよね。どこかで乗っているかもしれません」とリベンジもほのめかした。

なお、記者は47センチのデカアマダイをゲット。出船前、関口船長は「数はそこまで期待できないかもしれないけど、型は見込めます」と言及したが、その言葉通りとなった。「トライアル&開拓的な釣りになりますが、ぜひご乗船ください」とアピールした。【川田和博】

この日の模様は、18日の本紙釣り特集面(関東版)で掲載。ユーチューブ動画「ニッカン釣りちゃん」は15日午後7時公開予定。