千葉・内房は勝山「宝生丸」で狙うマルイカはいよいよ終盤戦だ。毎年この時季に回遊してくる。スルメイカのように大きくサオをシャクるという訳でもなく、身が軟らかで強引なシャクリだと身切れしてしまうヤリイカのようなソフトなシャクリも必要ない。

このイカの釣り方、オモリ(40号)を着底させたら糸フケだけ取ってジッと待つ。4~5本のスッテを潮の流れに任せて漂わせる。サオは手持ちにして5~10秒ほど待つ。誘いに乗ってくれたら、エサの小魚だと思ってスッテを抱いてくれる。この「おさわり」を手元やサオ先で感じつつ、ゆっくり合わせて一定のペースで巻き上げる。これが「内房パターン」だ。

一撃で乗らなかったら、10メートル以上巻き上げて、再度落とし込む。「落ちてくるものに興味を示すので、いったんマルイカの視界から獲物を消して、もう1度興味を持たせるのが必要」と高橋賢船長は話す。いささか技術を要するかもしれないが、きちんと釣り方さえマスターすれば、30センチ近い良型に巡り合える。

マルイカはヤリイカほど身は厚くないが、薄い身の中に甘みとうまみがギュッと濃縮されている。刺し身はもちろん、豚キムチならぬイカキムチなどの炒め物にすると、その味が引き立ってくる。