アンガーマネジメントは怒ること自体は問題にしませんが、次の4つはトレーニングによってコントロールできるようにします。

 1つは強度が高いこと。激高する人です。こんなことそんなに怒らなくてもいいのにと周囲が思うことでも大声を上げてしまう人です。

 2つ目は持続性があること。ずっと覚えていて根に持ち、思い出し怒りをする人。憎悪、怨恨(えんこん)など非常に強い感情に育ててしまいがちです。

 3つ目は頻度が高いこと。しょっちゅうイライラする人です。貧乏揺すりになって表れる人もいます。

 4つ目が攻撃性があること。他人に当たる、自分を責める、物に当たる、ドアを思い切り閉じる、パソコンを音を立ててたたく…さまざまな人がいます。

 強度が高い人は、<1>怒りの温度計を使う<2>ボキャブラリーを増やすトレーニングをすることで強度を下げます。自分がどういう状態にあるか理解することで怒り過ぎないようにします。

 持続性がある人は、余計なことを常に考えている人です。余計なことを考えないようトレーニングします。1日5分、利き手と逆の手で生活することも有効です。手先に神経を集中させなければならないようにすることで、余計な思考を減らすことができるようになります。

 頻度の高い人は、心の中のコップが小さな人です。コップにいっぱいになっているマイナス感情を排出する気分転換のメニューをたくさん作ります。ストレッチ、散歩、シャワー…何でも構いません。いつでもどこでもちょっとした時間でできるものです。NGは酒を気分転換に使うこと。イライラするから飲むは最も避けなければいけないやり方です。