新しい年が始まって半月以上が過ぎた。大掃除ですっきり片付けたと思った部屋は、初売りセールで購入したものであっという間にあふれる…そんな経験をした人もいるのではないだろうか。今回は、部屋がきれいなうちに身に付けたい「低ストレスな部屋作り」を考えてみよう。

▼ストレス別に「部屋に対する意識、こだわり」について調査したデータ(※)を見てみると、高ストレス者よりも低ストレス者の方が、こだわり率が高い項目が多い。例えば、低ストレス者は「自分好みに壁紙の色を変えている」(高ストレス者に対して1・61倍)「音質のいいスピーカー」(同1・57倍)など、部屋の環境を居心地よく整えることを重視しているようだ。一方、高ストレス者は「シアタールームがある」「夫婦別の寝室」への回答率が高く、専用の部屋のありなしにこだわる傾向がみられる。

また、カーテンや家具などに用いるインテリアカラーの好みでは、低ストレス者がもっとも好んだのが「ブラウン」。落ち着いた温かみのある色で、高ストレス者との比較でも高い割合を示した。逆に高ストレス者が多く選んだのは「ブラック」。スタイリッシュな印象だが同時に無機質で性格のない色ともいえる。

▼片付けの傾向について見ると、高ストレス者は「掃除のための便利グッズを買ってしまう」と回答した人が低ストレス者の2倍以上。そのくせ「捨てられないものが多い」という傾向も強く、その結果「散らかっていると取りあえず見えないところにしまう」というその場しのぎの片付けに陥っている。

一方、低ストレス者は、日常的に「床にはモノを置かない」習慣がある人が多く、「年末だからと大掃除することはない」という人も、わずかながら高ストレス者を上回った。低ストレス者は常に居心地の良さをキープすることに注力しているのがうかがえる結果だ。慌てて年に1度の大掃除を張り切るよりも、毎日の小さな積み重ねを大切にし、整った部屋を保ち続けることがストレスオフへの第1歩かもしれない。

※女性7万人を対象に行った「ココロの体力測定2018」調査(メディプラス研究所)。