■巣ごもり老化を防ぐ

コロナが猛威を振るっています。外出を控えた自粛生活を厳しくしすぎると、巣ごもり老化が起きてしまいます。働き盛りの中年の人も要注意です。

内科外来をしていて、目立ったことが起きています。これまでコントロールできていた血圧や血糖値が上昇したり、足腰の筋力が低下している人が増えてきました。

体の不健康化だけではなく、気持ちがふさぎこんだりする心の不健康化「コロナ鬱(うつ)」も多くなってきました。

■認知機能の低下に注意

簡単な計算がうまくできなくなったり、若い人でもヒラメキが少なくなったり、仕事の段取りが悪くなったりしています。認知機能が低下している人が少なくありません。

こういう人は注意しましょう。

「最近、気分が落ち込みやすくなった」「人の名前がなかなか出てこない」「イライラして怒りっぽい」「無感動や無反応になっている」

自粛過剰の生活が影響していると思います。巣ごもり老化を防ぐためには…

<1>運動する

<2>ネガティブなことを言わない

<3>新しいことにチャレンジする

<4>意識的に笑顔を作る

<5>人の助けになることをする

コロナとの闘いは長期戦です。毎日の生活の中で、上に挙げた5つの行動変容を起こしてみましょう。

◆テレビ、ラジオでもおなじみの医師で作家の鎌田實氏が、長引く新型コロナウイルスの感染症との付き合いで、私たちにできること、いかに困難と向き合っていくか、じっくりとお伝えしていきます。