新型コロナで外出自粛ムードが高まっています。慢性的な運動不足によるコロナ太りも増えました。
注意したいのは、体重が変わっていないから大丈夫、と思っている人も実は、筋肉が減少して脂肪が増えるという「サルコペニア肥満」が起きているかもしれません。中高年では、要介護になるかどうかにも関係するため、気をつけましょう。
サルコペニアとは、加齢性筋肉減少症のことです。筋肉が著しく減り、歩くスピードが遅くなり、日常の活動量が低下していきます。
普通は筋肉が減ると、体重も減少して痩せてくることが多いのですが、サルコペニア肥満の場合は体重が減りません。筋肉が減った分、脂肪がついているので、見た目も変わらないのです。健康には最も悪いパターンと考えましょう。
【4つのセルフチェック】
<1>つまずいたり、滑ったりすることが多くなった
<2>階段を上る時、手すりが必要
<3>重さ2キロ程の買い物をして、持ち帰るのが困難
<4>片足立ちで靴下が履けない
1つでも該当するものがあれば、ロコモ運動器症候群の可能性があります。サルコペニアの親戚です。ぼくは<4>だけ要注意です。片足立ちで靴下を履くことはできますが、ちょっとバランスを崩すことがあるので、普段は椅子に座って靴下を履いています。
次はサルコペニア肥満にならないためには、どうしたらいいのかお話しします。
◆テレビ、ラジオでもおなじみの医師で作家の鎌田實氏が、長引く新型コロナウイルスの感染症との付き合いで、私たちにできること、いかに困難と向き合っていくか、じっくりとお伝えしていきます。